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酒井晋一郎

天気のサカイ目

「冬」の成り立ち 2019年11月29日

今年の立冬は11月8日で、すでに暦の上では冬になっていますが、今月は比較的気温の高い日が続いていたため、冬の実感はあまりなかったかと思います。
気象庁の季節区分では、12月から2月までが冬なので、12月に入ると冬の実感が強くなりそうです。

名実ともに冬が近づいているということで、「冬」という漢字の成り立ちを紹介したいと思います。
「冬」は、上の部分の「ふゆがしら」が部首で、下に2つの点を書くと完成です。
ちなみに、「夏」は下の部分の「なつあし」が部首になっていて、「冬」も「夏」も部首が同じ形になっているんですよ。

ところで、現在の漢字はご存知のとおりですが、古代はこのようになっていました。

191129.jpg

天秤みたいというか、なにかを吊り下げているような形をしていますね。
これは、食べ物をぶら下げて保存する様子を示しています。
つまり、食料が少ない冬の時季を過ごそうとしているところが漢字になりました。

ただ、古代の漢字をよく見ると、現在は描かれている2つの点がありません。
この点はあとになって加えられたのですが、
いったいどんな意味を持つかご存知でしょうか? ここからは4択です。

① 寒い冬だから大切な「太陽」
② 冬は時間が長い「夜」
③ 凍り付く季節を意味する「氷」
④ 北風が吹く様子を示す「風」 

 

 

正解は、

 

③の氷でした。

 

「冬」のほかにも氷に関する漢字はいくつかあります。
例えば、「冷」える、「凍」りつく、そして「寒」いなどの漢字には、すべて2つの点「にすい」が書かれていますね。

今月も冷え込みが弱い日が多く、平均気温は高くなっていました。
ただ、12月に入って来週の半ばごろから本格的な冬の冷え込みとなりそうなので、しっかりと防寒対策を行うようにしてください。

 

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