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雨と雪のサカイ目 2019年12月06日
あす12月7日は二十四節季の「大雪」で、山々には雪が積もり一層寒くなる時季です。
宮崎市では雪が積もることはめったにありませんが、観測史上1度だけ、12月に1センチ以上の雪が宮崎市で積もったことがありました。
当時の天気図(2005年12月22日)がこちらです。
西からはシベリア高気圧が強く張り出し、東の海上では低気圧が発達していて、気圧配置は西高東低の冬型で寒気が強く流れ込んでいました。
九州各地で積雪を観測し、宮崎市で1センチ、鹿児島市で10センチを超える大雪が降りました。
また、宮崎市で1センチ以上の積雪を観測したパターンとして、1975年と87年の2月に観測された2つの天気図を調べてみました。
いずれも等圧線が縦に並び、西高東低の強い冬型の気圧配置になっています。
特に右側の天気図の方が冬型は強くなっていますね。
つまり、等圧線に沿って北風や西風が強く吹きこむときに、西の海上の雪雲が九州山地を越え、宮崎市にも流れ込んでいたんです。
今夜からあすにかけて、気温も低く、天気もぐずつきます。
雪になるのか、雨になるのか、あすの天気図を見ながら考えてみましょう。
気圧配置は西高東低の冬型...ではなく、南から低気圧や前線が近づく予想です。
この場合、暖かい空気が運ばれて寒さは不十分になるため、九州では雪にはなりにくく、雨となるんです。
仮に東日本付近まで進むと、低気圧の発達も強まって関東地方などで大雪を降らせることがありますが、九州の積雪は西の海上から流れ込む雪雲の影響によることが多くなっています。
これからは本格的な冬になるため、天気図を眺めながら、雨が降るのか、もしかしたら雪が降るのか、予想してみるのもいいかもしれません。