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酒井晋一郎

天気のサカイ目

こたつ開き 2018年11月13日

自宅にはこたつがないので、「最後にこたつに入ったのはいつだったろうか」と思いながら、「こたつを出すサカイ目を教えてください」という疑問への答えを考えていました。

以前の職場の同僚の部屋で夜中に飲んでいたとき、こたつに入っていた映像が脳裏に浮かんできたので、私にとっての直近のこたつは3年前くらいだと思います。

こたつを持っていない私がこたつを出すタイミングを語るのはいかがなものか、と思い、いろいろと調べていたところ、「こたつ開き」があることを知りました。

こたつが登場したのは中世に入ってからで、囲炉裏の上にやぐらを組んで、そこにふとんをかけたものが使われていたようで、次第に掘りごたつや置きごたつが現れました。

次第に冷え込んでくるこの時季にこたつも出されていたのですが、こたつを出すこたつ開きの日は、亥の月の亥の日と決まっていたそうです。

亥とは、来年の干支のいのししのことですが、干支は年だけではなく、月と日にも割り振られています。

亥の月は旧暦の10月に当たり、旧暦10月の初めの亥の日が、今年は1115日に当たるそうです。

※現在の暦では、11月の初めての亥の日(今年は113日)に行なうことが多いようです。

なお、亥の月の亥の日にこたつ開きをするというのは、こんな理由があります。

1つは、いのししは炎の神の使いで、火を防ぐ動物だと考えられていたこと。

そして陰陽五行でも亥は火を制御するとされていたことから、家の防火を願って、亥の月の亥の日に、こたつなどの冬の暖房器具を使い始めるようになったそうです。

ちなみに茶道においても、亥の月の亥の日に、卓上式の風炉を片付けて茶室に備えられた囲炉裏を使い始める、炉開きが行われるようですよ。

こたつを出すか、出さないか、といった些細なことでも、調べてみると由来があるのですね。

 

 

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