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酒井晋一郎

天気のサカイ目

サクラとモモとウメの花 2018年11月01日

サクラは夏以降に花芽をつけるのですが、葉っぱから花芽の成長を抑えるホルモン(アブシシン酸)が出ているため、花芽の成長はいったん止まります。

ただ、今年は台風24号による暴風や塩害の影響で葉が落ちたり枯れたりしたため、花芽の成長が再開して季節はずれのサクラが咲き、全国的にも話題になりました。

そしてサクラ以外にも早咲きとなった花もあったようで、宮崎市の視聴者の方から「モモの花が咲いた」と、写真が届きました。

モモの花はサクラの花と似ており、植物の分類上でも、サクラもモモも「バラ科―サクラ亜科―サクラ属」の中に分類されているため、同じ原理で開花したのではないかと思います。

このサクラ属の中には、身近な植物であるウメも分類されているので、もしかしたらウメの花も咲いているのではないかと思い、公園の管理事務所やウメ農家に問い合わせをしてみたところ、、、

残念ながら開花は確認できませんでした…。

ただ、今朝になって、昨日の放送を観た方から「自宅の紅梅が1輪咲いていて、もう1輪咲きそう」との連絡が入りました。

県内をくまなく探せば1輪くらい咲いているかも、と思っていたので、うれしい報告でした。

とはいえ、裏を返せば、それだけ台風24号が植物の生理現象にも影響を与えていた、ということ。

季節はずれの現象には、必ず理由があるんですね。

 

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