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番組表
柳田哲志の”轍”

表現すること 2015年04月01日

 

恥ずかしながら、昨夜、人生で初めて、狂言を観に行きました。

 

3ヶ月前から非常に楽しみにしていた公演で、

これまで生で観る機会が無かったこともあり、

開演のベルが鳴るまでドキドキしながら待っていました。

 

始まると、まず、狂言についての解説や、

上演する演目のあらすじや見所の紹介があり、

和やかな雰囲気のもと、すんなりと、身構えることなく

演技を楽しむことが出来ました。

 

感想は、正直なところ、これほど狂言が面白く、

楽しいものだとは知らず、ある意味衝撃的でした。

自分の無知さを恥じると共に、

古典に対する固定概念や勝手な思い込みがあって

私自身も表現者でありながら、

これまで特に関心を寄せていなかったことに後悔しました。

 

それ故に、昨夜一晩にして狂言のファンになりました。

 

人間国宝でいらっしゃる狂言師とその御子息、一門の皆さんの

磨き上げられ洗練された所作、顔や声の表情、台詞回し、

そして楽しい物語の展開。

演者と観衆の間の張り詰めた空気が一気に崩れ、

会場が笑いに包まれる瞬間、古の大衆と現在の自分で感情の共有が

出来たような、不思議な喜び、嬉しさも溢れてきます。

 

一言一句を理解出来ずとも、時を経て伝わる感情。

そこには演技をする者の気迫、魂の表現を感じました。

 

今日から四月、新年度。

私も心機一転、皆さんにさりげなく感動を届けられるように

表現者として、心を込めて、魂を込めて職務にあたりたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

温故知新 表現者に感謝

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