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2026年06月22日
「紫色のレベル4までに全員避難を」新しい防災気象情報の運用について 気象予報士が解説(2026年6月20日放送)
5月28日から新たな防災気象情報の運用が始まった。
宮崎県内では6月に全国で初めてとなる「レベル4・氾濫危険警報」が発表されるなど、本格的な大雨シーズンに突入している。
命を守るための適切な避難行動と最新情報の活用術を改めてテレビ宮崎の古山気象予報士と整理する。
災害種別を4つに整理しレベルと連動
従来の防災気象情報は、同じ特別警報でも「大雨特別警報」は警戒レベル5相当、「高潮特別警報」は警戒レベル4相当に設定されているなど、複雑で分かりにくい側面があった。
4つの災害種別に整理された新制度

新制度では、災害の種類を「河川氾濫」「大雨」「土砂災害」「高潮」の4つに整理。

古山気象予報士はもっと簡単に「川から水が溢れる」、「雨で街が浸水する」、「土砂がやってくる」、「海から潮がやってくる」と覚えておくと良いと話す。
またレベルごとに「注意報」「警報」「危険警報」「特別警報」と名称が統一された。
危険度が高まるにつれて数字が大きくなる仕組みで、市区町村が発表する避難情報と紐づいている。
避難のタイミングを直感的に分かりやすくするのが狙いだ。

実際に6月2日(台風6号)に防災気象情報が使われたが、日南市から中継した藤﨑アナウンサーは「気象庁の発表は"レベル3・大雨警報"、自治体の発表は"警戒レベル4・避難指示"がでていて、少し差があったり、いろんな数字、ワードが出てきて混乱した人がいたんじゃないかと感じた」という。
避難を考えるとき、どこを見ればよいのだろうか?
レベル4「紫」までに全員避難を完了
災害時に発信される情報には、気象庁が発表する「防災気象情報」と、市区町村などの自治体が発表する「避難情報」の2種類がある。

自治体は気象庁の「防災気象情報」を判断材料として避難指示などを出すのだが、今回の台風6号接近時には、夜が明けて雨風が強まる前の避難を促すためか、気象庁の警報を待たずに台風接近の前日から「高齢者等避難」を発令した県内の自治体もあった。

避難行動の明確な目安は、「レベル4・危険警報」が発表された段階である。
テレビやスマートフォンで「レベル4」、「危険警報」あるいは「紫」の表示を見たり聞いたりした際には、速やかに危険な場所からの避難を完了させておく必要がある。
過去の豪雨災害に見る危険度の目安
過去の災害を新制度の基準に当てはめると、その危険性が浮き彫りになる。

2024年10月に宮崎県内を襲った記録的大雨では、線状降水帯が発生し「土砂災害警戒情報」が発表された。
これは現在の「レベル4」に相当する。
この大雨では2人が死亡し、200棟以上の住宅被害が発生した。

また、2022年9月の台風14号では「大雨特別警報」が発表された。
これは現在の「レベル5」に相当し、最も危険度の高いものだ。県内の死者は3人、負傷者は19人にのぼり、住宅被害は2500棟を超えた。レベル5が発令された状況では既に災害が発生している可能性が高く、避難所へ向かう移動自体が命の危険を伴う場合もある。
避難を迷う段階で早めに行動することが重要だ。
リアルタイムで危険を察知するキキクル
しかし市区町村単位の避難情報だけでは、同じ地域内でも場所による危険度の差を把握しにくい。山側か海側かなどでも、想定される災害リスクの状況は違ってくる。
■気象庁トップページ:https://www.jma.go.jp/jma/index.html
そこで活用すべきツールが、気象庁が提供する「キキクル」である。

キキクルは気象庁のトップページからアクセス可能で、色分けされた地図によってどこでどのような災害が差し迫っているかをリアルタイムで確認できる。
土地勘のない場所へ外出している際にも、一目で周囲の安全性を判断できるため、事前にお気に入り登録しておくなどの備えが有効だ。
本格的な台風・大雨シーズンの到来を前に、新制度の内容を正しく理解し、最新の気象情報を常に確認して早め早めの行動を心がけてほしい。
(テレビ宮崎)







