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2026年02月02日
再生エネルギーを活用 都城市に新たな憩いの場が誕生(2026年01月31日放送)

今週、都城市に新たな憩いの場が誕生しました。
それが、霧島酒造とスターバックスがコラボレーションした施設「KIRISHIMA GREENSHIP icoia」です。
今回は、都城の自然を生かし、環境にも配慮したサステナブルな施設を目指して誕生したこのプロジェクトを取材しました。
霧島酒造本社工場内に誕生した新施設

「KIRISHIMA GREENSHIP icoia」は、霧島酒造の本社工場敷地内に建設されました。
オープニングセレモニーには、霧島酒造の江夏邦威社長や、スターバックス コーヒー ジャパンの森井久恵CEOらが出席し、施設の門出を祝いました。

コンセプトは「地域の憩いの場」。
店内は一面ガラス張りの開放的な空間で、雄大な霧島山を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
霧島酒造の江夏邦威社長は「ふと立ち寄りたくなるような身近な場所になれば」と語り、地域に根差した施設づくりへの思いを強調しました。

施設内には、ドライブスルー付きのスターバックスのカフェと、霧島酒造の直営店「ipomea」が入っています。
直営店では、お酒の割り材やおつまみ、酒器などが並び、幅広い世代に向けた新しいお酒の楽しみ方を提案しています。
隈研吾さんが手がけた建築デザイン

隣接するエリアには、大きな水槽で錦鯉が泳ぐ植物園が広がります。
コーヒーの木やさつまいもなど、約60種類の植物が植えられており、コーヒーを片手に自然を楽しむことができます。
さらに、建物の外階段を上ると屋上庭園があり、施設のどこにいても都城の自然を感じられる工夫が施されています。
施設の設計を担当したのは、国立競技場などを手がけた世界的建築家・隈研吾さん。
竹などの自然素材をふんだんに使い、地域の風土と調和する空間づくりが意識されています。
店内の壁には、南九州のシラスにコーヒーかすを混ぜ合わせたオリジナルの内装材を使用しています。

隈さんは「地域との連帯や環境への配慮、職人の技など、これまでの取り組みを集大成として形にしたプロジェクト」と語りました。
再生可能エネルギー100%で運営

icoiaの最大の特徴の一つが、再生可能エネルギーの活用です。
施設で使用される電力は、焼酎の製造過程で出る焼酎カスや芋くずを使った「サツマイモ発電」によるもの。
icoiaは、この発電による電力のみで運営されています。

霧島酒造によると、サツマイモ発電は、1日で一般家庭約2400世帯分の電力を賄える発電能力があるといいます。
また、植物園では焼酎製造課程に発生する熱を冬場の暖房に利用するなど、副産物を無駄なく活用しています。
オープン初日から多くの来場者でにぎわったicoia。
訪れた人からは「リフレッシュできる場所」「子育て世代にはありがたい憩いの場」
といった声が聞かれました。
今後は、環境をテーマにしたワークショップや、参加型の資源循環プロジェクトなども予定されています。
また、都城市内のスターバックス店舗で出たコーヒーカスを再生可能エネルギーとして活用する取り組みも進められており、国内のスターバックスでは初の試みとなります。
地域に根差した新たな憩いの場として、今後の展開にも注目が集まりそうです。





