NOW ON AIR !

番組表
HOME 番組紹介 U-doki 特集 椎葉村の郵便配達員~黒木晏夏(あんな)さんがつなぐ「人と人」~(2025年06月07日放送)
U-doki
U-doki:
特集
番組TOPに戻る

2025年06月09日

椎葉村の郵便配達員~黒木晏夏(あんな)さんがつなぐ「人と人」~(2025年06月07日放送)

01 椎葉村

宮崎県の北西部、森林に包まれた「日本三大秘境」の一つ・椎葉村。
面積の96%を山林が占めるこの静かな村で、日々笑顔と手紙を届け続ける一人の女性がいます。
村の郵便配達員、黒木晏夏(あんな)さんです。

代々受け継ぐ郵便配達 100年の系譜

02 代々受け継ぐ郵便配達

黒木家が椎葉村の小崎地区で郵便配達を始めたのは、車もない大正時代のこと。
晏夏さんの曾祖父・竹千代さんに始まり、祖父、母、そして現在は晏夏さんがその職を引き継ぎ、100年以上にわたり村の「通信の命綱」を支えてきました。

03 黒木晏夏(あんな)さん

「私で4代目。小さい頃から知っている人ばかりで、子どもや孫のように声をかけてもらえるんです」と晏夏さんは笑顔で語ります。

毎日約50キロの山道配達 大雨、崖崩れ、落石...自然との闘い

04 山道を1日50km以上

村の中心部にある上椎葉郵便局に毎朝出勤した後、61世帯が暮らす小崎地区をマニュアル車で配達。
時には険しい山道を1日50km以上走りながら、住民一人ひとりに声をかけ、手紙や荷物を手渡しします。

05 道路の障害物

山間部の配達には危険がつきもの。
雨が続けば落石、崖崩れ、ぬかるんだ未舗装路...。それでも、彼女は「自然の中で心にゆとりを持てる、私に合った仕事」と笑います。

晏夏さんの母・由美さんもまた郵便配達員。
郵便の仕事は単純な作業。でも地域の見守りやコミュニケーションなど大切な役割を担っている。雨の日は土砂崩れも心配だけど、無事に帰ってきてくれたらそれだけでいい」と話します。

曽祖父・竹千代さんの現役時代を知っている住民も。
雨や風の日でも歩いて郵便物を届ける姿を今でも覚えている」と、感謝の気持ちを晏夏さんに伝えます。

06 配達のようす

「こんにちは、郵便です」

このひと言には、地域への思いやりが込められています。
ときには一人暮らしの高齢者の見守り役となることも。

07 黒木晏夏(あんな)さん

配達に行っていなかった時に、住民が家で倒れていたこともあり、「あのとき声をかけていたら...」と後悔する経験から、ポストがある家には必ず声をかけるように心がけているといいます。

郵便配達員だけじゃない、地域のリーダーとしても活躍

08 宮崎県青年団協議会の副会長

郵便配達業務のかたわら、晏夏さんは宮崎県青年団協議会の副会長も務めています。
地元の子どもたちを対象にしたマラソン大会や、児童福祉施設でのボランティア活動にも積極的に取り組み、地域の絆を深める一翼を担っています。

ひとりでも多くの若い方が、地域の課題解決に取り組み、気軽に相談できる仲間づくりの場でありたい」と話します。

村のインフラとしての郵便配達

インターネット通販が普及した現代でも、椎葉のような山村では郵便配達が人々の生活を支える大切なインフラです。

いい人ですよ、こんな娘がいたらよかったのに
おじいちゃんの代からずっとお世話になっている。椎葉のご先祖様が喜んでおられる
 ──村民の温かい声が、彼女の原動力になっています。

09 黒木晏夏(あんな)さん

"あんたが来てくれてよかった"って言ってもらえるのが一番うれしいです。自分が続ける限りは、大切に荷物を届けたい」と語る晏夏さん。
曽祖父、祖父、母から受け継いだ"地域の思い"を、今日も届けます。

情報募集中!

エンタメ情報募集中!

U-doki公式facebook U-doki公式Instagram
番組へのご意見ご感想はこちらから

Top