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2019年05月13日

地域のコミュニティを目指して ひろがる子ども食堂(2019年5月11日放送)

いま全国に広がりを見せている子ども食堂
今回は「支え合いの地域づくりネットワーク」の黒木淳子さんにお越しいただきお話を伺いました。
笑顔の素敵な黒木さんの本業は、実は防災コンサルタントです。
そして宮崎市の子ども食堂のコーディネーターとして活動されています。

黒木淳子さん

現在子ども食堂は全国に3000カ所開設されています。
「地域のコミュニティを地域の中で作っていくことが難しくなってきている。これを子どもと食を切り口に、新しいコミュニティを地域で作っていこうということで全国に増えてきたのではないか。」と黒木さんは感じています。

子どもの貧困をなんとかしようという取り組みから始まったものが、現在ではコミュニティの代表格として子ども食堂が広がりを見せています。
その子ども食堂の種類は大きく二つに分けられます。

共生食堂とケア付食堂。

共生食堂は地域交流の場所やみんなの居場所など、地域のコミュニティを作るような形になります。
ケア付食堂は支援が必要な子どもや課題を発見していき、個別に対応する食堂になっています。
黒木さんが現在支援しているのは共生食堂の方。
食を切り口にコミュニティの場を地域で作っていこうとする取り組みです。

子ども食堂の種類の説明をする黒木さん

宮崎市内の子ども食堂、社会福祉法人ゆくりが運営するコミュニティスペース「おおきな木」。
午後4時頃、下校した子ども達が集まってきました。
学校が終わって子どもたちが帰ってくると、向かった先はキッチン。
週に一度開かれている水曜ご飯会
一人500円で地域の子どもから大人まで誰でも参加できます。支援員のサポートの元、調理も子どもたちが中心となって行います。「楽しい!」と口々にする子どもたち。自分たちの作ったホットケーキをとても美味しそうに食べていました。

おおきな木の支援員 髙木さんは「一緒に作って食べるので協力して作る過程の楽しみを味わってもらっている。美味しいという言葉が一番嬉しいです。小さな一角ですが、ここにくればみんなの顔が見られて楽しいなと思える場所になっていくといいなと思う。」と話します。

みんなで何か美味しいものを作って食べる。それだけでワクワクが広がり、喧嘩も仲直りもしながら子どもたちの成長の場でもあります。「ただいま」と帰ってくる子もいるように、第二のみんなの家のような場所になっていました。子ども食堂がスタートした最初の頃と形が変わり、今は元気な子どもたちや色々な子どもたちが集まっていると言います。

おおきな木

しかしやはり、地域の中には支援が必要な子どもたちがいることは確かです。
子ども食堂を信号の色に例えてお話すると、問題や困りごとはない青色の子どもたち・問題や困りごとが分かりづらい黄色い子どもたち・行政の支援が必要とされる赤信号の子どもたちがいます。
その中でも、学校には通えるけれど修学旅行には行けないというような黄色の子どもたちが青色の顔をして来られるのが子ども食堂なのです。「誰でも来ていいよ」というのがこの共生型子ども食堂なのです。地域の大人たちが子どもたちの状況を把握できる支援の入り口の場なのです。

子どもたちの様子を信号の色で例えた図

宮崎市では今後22ある地域自治区全てで実施することを目標に全国ではじめてコーディネーターを民間事業者に委託しました。
黒木さんはコーディネータとして地域ごとに説明会を開き、子ども食堂の必要性を訴えています。
地域の誰もが来られる安心安全な場所を目指して宮崎市は今年3月にマニュアルを作成し、ホームページで公開しています。「高齢者と子どもたちが一緒に地域の人たちとごはんを食べて会話をするような、地域の居場所を作っていきたい」と考えています。

説明会の様子

コーディネーターの完全な民間委託は日本で初めてのことで、いま全国から注目を浴びています。
子ども食堂は自由性と多様性に富んだものなので、やってみたいという人は誰でも簡単に始めることができます
しかし実際に何から始めたらよいのかわかりません。
そんな方のために黒木さんは「子ども食堂開設・運営マニュアル」本を作りました。
本の中には子ども食堂が地域に開かれた地域の居場所であり、地域の色々な人々と繋がって地域の中にいる安心な場所だということを示したつながりマップも記載されています。
具体的に何を準備したらよいかなどのチェックリストも書かれています。

子ども食堂開設・運営マニュアルの説明

しかし食材の調達や開設への不安などで躊躇する人たちはたくさんいます。
そこで黒木さんたちは「地域のちゃぶ台プロジェクト」を立ち上げ、子ども食堂ネットワークの充実、勉強会やイベントの参加・開催、ひなたパントリー、地元大学とのコラボに取り組んでいます。
その中でもひなたパントリーの取り組みが食材調達を円滑にしています。
子ども食堂への食材の提供者と子ども食堂をつなぐ安心安全の食材提供のしくみで、県内の色々なネットワークを使った子ども食堂への食材提供の架け橋となっています。

地域のちゃぶ台プロジェクトの説明をする黒木さん

さらに新たな支援の輪が広がっています。
黒木さんが訪れたのは、宮崎市の障害者自立応援センター「YAH!DO みやざき」です。
子ども食堂の取り組みに障がいは関係ありません。メンバーの熱い思いに黒木さんも丁寧に応えます。
説明会では積極的な質問が飛び交います。

Q:調理師や栄養士がいた方がいいんですか?
黒木さん:全然大丈夫です。もしメニューが考えにくいなど栄養士の勉強をしたければ無償で講習会を開いたり相談ができますのでマッチングさせていただきます。

Q:大人の人たちはどんな人たちが来るんですか?
黒木さん:県北のある子ども食堂にはだいたい11時過ぎから近所の高齢者が来ていて、ご飯食べて帰ります。そして12時前からは親子連れが来ます。12時半過ぎると部活帰りの中学生が来たりします。お茶とお菓子だけのところもあれば、おにぎりをみんなで作ったりいろいろなスタイルがあります。
特にこれをしなければいけないとかはないので、地域のみんなの居場所という考え方でいていただけたらいいのかなと思います。

YAH!DO みやざきの永山さんは「地域の人たちとの関わりを考えたときにこの場所が生かせないか、というのがまず一番です。障がいへの理解も進んでいくんじゃないか。」と考えています。
黒木さんは「障がいあるなしに関わらず地域に広げていくんだということは、みんなにとってもすごいパワーになると思います。」と感じています。

YAH!DO みやざき

平成、令和と時代は変化しつつも、子どもの頃地域の人たちに育ててもらったような昭和の良き地域環境を取り戻すことが、今の時代には必要なのかもしれません。

<支え合い地域づくりネットワーク>
090-4699-6788(コーディネーター直通)

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