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2025年09月01日

竜巻被害から1年 被災地の現状(2025年08月30日放送)

01 台風被害

2024年8月、甚大な被害をもたらした台風10号。
九州に最悪のコースで接近した影響で、宮崎県内各地を竜巻が襲いました。
道路に電線が垂れ下がり、建物の壁や屋根が吹き飛ぶなど、街の景色は一夜にして一変しました。
あれから1年、被災地の復興と地域の歩みを取材しました。

修繕が進んだ住宅街

02 修繕が進んだ住宅街

宮崎市全体では住宅被害は約1600棟に上りました。
宮崎市赤江では、昨年9月の時点では屋根にブルーシートが掛けられた家々が目立ちましたが、現在は修繕が進み、多くの住宅で瓦や外壁が新しくなっています。

03 福島地区

特に大きな被害を受けた佐土原町福島地区では、約3分の1にあたる25棟の住宅が瓦の剥がれやガラスの破損などの被害がありました。
現在は修理を終えた住宅が立ち並び、景観も大きく変わりました。

04 宮城国衛さん

自宅が竜巻の被害に遭った宮城国衛さんは、3月まで市営住宅で暮らしていましたが、リフォームが終わり、4月から再び自宅に戻ることができました。
自宅兼店舗として70年近く続けてきた釣り具店は被害を機に閉店を決断しました。

こうなった以上は仕方がない。地域の人が手伝ってくれて本当に助かった」と感謝の言葉を口にします。

05 福島地区盆踊り

福島地区では、年3回ある地域の恒例行事が竜巻の被害以降中止となっていましたが、今月「福島地区盆踊り」がようやく開催され、たくさんの人たちが集まり盛大な催しとなりました。
宮城さんは地域の人たちが集まる祭りの大切さを改めて実感したと話します。

進まぬ再建も

06 宮崎市城ヶ崎

一方、宮崎市城ヶ崎では住宅30棟が竜巻の被害を受けました。
解体された7棟のうち再建されたのはわずか1棟。
多くの住民が再建を諦め、住み慣れた地域を離れています。

自治会長の河野一平さんは「(修繕は)公的に多額のお金が出るものではなく、自主努力でやらないといけないのが大きな問題。高齢者世帯が多く、災害時の助け合いが難しいのが課題」と話します。

台風と竜巻の関係

07 竜巻発生の起因

宮崎大学防災環境研究センターの竹下伸一淳准教授によると、宮崎で発生する竜巻の約7割は台風に起因しており、全国的に見ても高い割合だといいます。
昨年の台風10号では、九州西側で台風が停滞した際に竜巻が発生しました。

竹下准教授は「台風の進路だけでなく、その接近前の段階でも竜巻が発生する可能性がある。特に、種子島や屋久島付近に台風の中心があるかどうかにも注意してほしい」また、「最接近する前の段階で竜巻が起こる可能性もある」と呼びかけています。

宮崎市によると、現在も10世帯24人(2025年8月時点)が県営住宅などで避難生活を続けています。

竹下准教授「庭やベランダの物を片付け、雨戸を閉めるといった備えを徹底することが大切」と話し、改めて防災を見直す機会としています。

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