今回のテーマは「慢性頭痛」。
日本頭痛学会専門医 上田脳神経外科の上田孝医院長にお越しいただき慢性頭痛について教えていただきました。

UMKアプリで行ったアンケートによると頭痛を持っている人の数は301人中289人。96パーセントもの人たちが頭痛に悩まされていました。

＜頭痛の主な3タイプ＞

片頭痛

• 【症状】
  脈打つような痛み／動くと痛みが増す／主に頭の片側に起こる／吐き気がしたり光や音に敏感になる／月1回～週2回程度起こる
• 【原因】
  ストレス、まぶしい光や大きな音、月経・排卵、食べ物など

緊張型頭痛

• 【症状】
  頭全体がしめつけられるように痛い／がまんできる程度の痛み／月に数回～毎日起こる／肩こりやめまいを伴うことがある
• 【原因】
  首・肩などの筋肉の凝り・張り、PD作業や運動などで長時間同じ姿勢を続けるなど

群発頭痛

• 【症状】
  片目の奥がえぐられるような痛み／痛くてじっとしていられない／涙が出たり、目が充血する／一定の期間に毎日同じ時間に起こる

その他にも命に関わる頭痛もあります。

二次性頭痛

• くも膜下出血・・・くも膜下出血の可能性
• 脳腫瘍・・・脳腫瘍の可能性

このような痛みがある場合や今まで経験したことのないような激しい頭痛、50歳以降に初めて起こるような強い頭痛がある場合は早めに医療機関を受診してください。
■主な診療科：頭痛外来・脳神経内科・脳神経外科・ペインクリニック

＜片頭痛の対処法＞

• 痛む箇所を冷やす
• 静かな場所で休む・睡眠をとる
• 病院で処方される治療薬（トリプタン）を服用する

＜緊張型頭痛の対処法＞

• PC作業や運転時はこまめに休憩
• 同じ姿勢を長時間続けない
• 症状がひどい場合は病院で筋弛緩薬を処方

UMKアプリアンケートでは頭痛が起きた時に市販の頭痛薬を飲む人が61パーセントでした。
これについて上田医院長は、薬の飲みすぎは「薬物乱用性頭痛」を引き起こす可能性もあると警鐘を鳴らします。
大きな病気が隠れてしまうことがあるので早めに専門医に診てもらうのが良いと話していました。

頭痛への適切な対処法を知り、悩んでいる方は医療機関を受診するようにしましょう。