簡単に演奏できて、認知症ケアとしても注目されるスウェーデン発祥のブンネ楽器をご紹介。

これは、ブンネ楽器のスィングバーギターです。
レバーを動かすだけでコードが奏でられます。
持てない場合は置いて弾くこともできます。
やさしくて心地いい音色ですね。

スウェーデンの音楽療法の第一人者、ステン　ブンネ氏が開発した「ブンネ楽器」。
ミニベースや単音フルート、チャイムバーもあって、おもちゃのようなカラフルな色使いと、ユニバーサルデザインが特徴です。

このブンネ楽器を、認知症ケアに取り入れているハートピア細見クリニック。
併設する重度認知症デイケア施設では週一回、ブンネ楽器の時間を設けています。
癒しの音色に加えて、誰でも簡単に演奏できて達成感を味わえるのが、その魅力です。

ブンネ楽器は、ひとりでも複数でも、誰でも楽しめるように作られた、優れた楽器です。
私たちのデイケアでは３年前から導入していますが、とても参加率の高い人気のプログラムになっています。
皆さん初めての楽器に挑戦しているわけですが、好奇心があって積極的で指揮者の職員と一体となって演奏する姿を見て、誇らしく感じています。

去年５月には、発表の場も設けられました。
発表会のステージでは皆さん緊張されつつも、びっくりするほど堂々とされていました。
演奏後の表情には達成感や満足感があふれていましたし、ご家族の方も「こんな生き生きした姿は久しぶりに見た」と感動されていました。
このような活動を通して皆さんが自尊心を回復し、情緒的にも落ち着いていく姿を目にして、改めてブンネ楽器の素晴らしさを感じています。
今後は地域のイベントにも参加し様々な方との共演もできたらと思っています。
高齢者の認知症ケアだけでなく、幼児や障がい者、楽器演奏の経験がない大人でも、音楽の壁を越えて一緒に楽しめるのがブンネ楽器。
このブンネ楽器を使った活動が、ますます広がっていくことが、期待されます。

■お問合せ
ハートピア細見クリニック
TEL:0985-35-1100