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酒井晋一郎

天気のサカイ目

宮崎と東京の桜の開花 2019年03月13日

昨日の「天気のサカイ目」で、「宮崎より東京の桜の開花の方が早い印象があるのはなぜ?」という質問を紹介したところですが、確かに私も2016年に東京から宮崎にやってきたときは、「宮崎の開花はあまり早くないなあ」と感じていました。

 

平年の桜の開花日ですが、宮崎では324日なのに対し、東京では326日となっていて、実際は宮崎の方が早く咲いています。


ただ、平年の桜の開花日は、1981年から2010年の30年間の平均となっているため、2011年以降の最近の開花日はまだ反映されていません。

特に2015年以降の開花状況がはっきり分かれていて、東京の方が平均で3日ほど早く開花していました。

 
次に平年の桜の開花日が更新されるのは2021年(1991年から2020年の30年平均)になるのですが、試しに1991年から2018年までの28年平均を計算してみました。

 
すると、

 
宮崎の開花日(3月): 23.19日 = 24

東京の開花日(3月): 23.93日 = 24

 
つまり、東京の開花日が2日早まり、宮崎と同日の324日になってしまうんです!

 
桜の生長には「冬の寒さ」と「春の暖かさ」が必要ですが、このバランスが崩れると開花も遅くなります。

今年の宮崎では「冬の寒さ」が足りなかったため、花芽の生長がやや遅れていますが、暖冬の年が多くなると桜の開花も遅くなり、平年の開花日はいずれ東京の方が早くなってしまうかもしれませんね。

 

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