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酒井晋一郎

天気のサカイ目

宇宙は天気に関係するの? 2020年10月02日

今日は壮大な質問を紹介しました。
 
「宇宙の動きが地球の天気に影響を与えることがあるのか」というもので、なかなか壮大なテーマだったので、どのような切り口で答えるか迷いました。
 
確かに、宇宙から飛来する宇宙線が地球の雲の形成に影響を与える、という仮説(スベンスマルク効果)もありますが、仮説段階にとどまっており、はっきりと分かっていません。
おそらく、天文学や気象学だけでなく様々な分野の研究者が一丸となり、人生をかけて取り組むようなテーマなので、私が扱うのも畏れ多い気がします。
 
ただ、私の分かる範囲で回答するのであれば、宇宙空間において地球の気候に大きな影響を及ぼすのは太陽の存在であり、太陽と地球との位置関係だと思います。
 
地球が太陽の周りを円形に回っていることはご存じだと思いますが、みなさんがイメージしている軌道は正円に近い軌道ではないでしょうか。
201002離心率の変化(重ね).jpg
ただ、この軌道は、正円から楕円、そして楕円から正円へと、およそ10万年の周期で変化しているんです。
これを「離心率の変化」といいます。
 
離心率の変化によって、地球の公転軌道が正円→楕円、楕円→正円を繰り返すことで太陽との距離が変わり、太陽から地球に届く日射量や熱の量も変わります。
正円の軌道のときは、地球と太陽の距離はほぼ一定し、届く熱量も変わりません。
楕円の軌道の場合、太陽に近い時期は熱が多く届き、反対に太陽から遠く離れる時期には届く熱の量が少なくなります。
201002離心率の変化(並び).jpg
このように、地球の軌道の変化によって太陽から届く熱量が変わり、地球の天気や気候にも影響を及ぼすことがあるんです。
地球の天気に対して宇宙がどのような影響を与えるのか、まだまだよく分かっていないことばかりです。
科学の発展により、より多くのことが解明されることを期待したいですね。

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