NOW ON AIR !

番組表
HOME アナウンサー 榎木田朱美 ユッピー徒然日記 天国のお母さんへ

榎木田朱美

ユッピー徒然日記

天国のお母さんへ 2017年02月22日

昨日は、あなたが私を世に送り出してくれてから47回目の記念日でした。

生んでくれてありがとう、お母さん。

 

とても安産だったこと。

夜泣きもせず、何も手がかからずすくすくと育ってくれたこと。

いつも聞かせてくれましたね。

小さな港町に嫁ぎ、今の私には想像もできないしがらみや生き辛さがあったろうに

ずっと耐え、強い力で家族を引っ張ってくれていました。

この年になってやっと、子を持つ母になってやっと、その偉大さがわかります。

 

アナウンサーになりたいという夢をいつも応援してくれたお母さん。

そんな夢だった仕事に就いて、今年で四半世紀。

お母さんと25周年をお祝いしたかったよ。

あんなになりたかった夢の仕事だったのに、最初の5年間は本当に辛かった。

自分は向いてないんじゃないか。

どうしてこんな無謀な夢を抱いたんだろうか。

泣き言を言うこともしばしばでしたが、あなたはいつも

「大丈夫やが。他の誰より上手よ!みんな言うてるよ!」

みんなって、誰やろう・・・なんて思いながらも

少し心が楽になりました。

そしてそれからの20年は本当に突き進むのみ。

社会の一員として様々なことに自信が持てた途端、

自分一人で大きくなったような顔をして。

感謝の気持ちを忘れがちで、

電話もろくにしなかった時期もありました。

 

でも、いつも思うの。

一番辛いときは、一ミリも否定せずに無条件で応援してくれて、

順調なときは、そっと見守ってくれる。

それがあなたの優しさだったこと。

そんな凛とした強さと潔さを、あなたが教えてくれました。

 

私はとても不器用です。

母親としては本当に未熟です。

できれば、そばにいて、アドバイスしてほしかった。

でもね。

ばあちゃんを大好きな8歳の女の子は

「ママ、お誕生日やから、ばあちゃんにありがとうって言わんね。」って言える

やさしい女の子に育ちました。

この8年間だけは、ちょっとだけ褒めてね。

 

人生を逆算するような年齢に差し掛かっても

ずっとバタバタしてる気がします。

でも、自分のためではなく、人のために生きる人生も意外と悪くない。

お母さんがそうしてきたように。

 

お母さん。

生んでくれてありがとう。

お母さんのそばに行くとき、胸を張って「頑張ってきたよ!」って言える様に。

ユッピーのために生きるわね。

 

天国はどうですか。

お洒落して楽しんでますか。

お母さんの留守電の声、やっと聞けるようになりました。

 

アーカイブス

一覧を見る

Top