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2025年04月28日
宮崎の新商業施設「HAROW」グランドオープン(2025年04月26日放送)
先週グランドオープンした複合商業施設「HAROW」についてお届けしました。
「HAROW」は、宮崎市高千穂通り側と広島通り側に建つ2棟からなる新しい商業施設です。
アミュプラザ宮崎と橘通りのちょうど中間に位置し、アクセスの中心地としてにぎわいをもたらしています。
平日の昼間でも多くの人が行き交う様子が見られ、地域住民や観光客の期待の高さが伺えます。
HAROW高千穂通りの魅力
リノベーションされたNTTの局舎を活用した「HAROW高千穂通」は、1階に飲食店、2~3階にオフィスが入る構成です。
なかでも注目なのが、炭火焼きの手ごねハンバーグを提供する「にくとき」。
オープン直後から満席になるほどの人気ぶりで、県産の牛や豚を使った味わい深い料理が楽しめます。
また、韓国生まれニュージーランド育ちのオーナーが手がける自家焙煎コーヒとスイーツを楽しめるカフェ「KITSA」や、起業相談が可能な「宮崎オープンシティ推進協議会MOC」など、特色ある店舗が集結。
UMKが展開する「&Labo」では、地域連携イベントも開催され、街とのつながりを深める拠点としても機能しています。
「HAROW広島通」も活性化
先行して開業していた「HAROW広島通り」でも新たに7店舗が加わり、合計15店舗に。
ラーメンやピザ、低糖質スイーツの店など、バラエティ豊かなラインナップが人々を引き寄せています。
通り一帯がランチやショッピングを楽しめるスポットへと進化しつつあります。
自作の本や古本を売ることができる本屋さんになれる、ちょっと変わった本屋さんも。
全20店舗中、19店舗が県内企業というのも特徴です。
NTT都市開発の池田康社長は、「宮崎の魅力を再発見し、若者が戻ってきて活性化するきっかけになれば」と話します。
街の景観も一新「ほこみち制度」で歩きたくなる街へ
施設だけでなく、周辺の街並みも大きく変化しています。
特に注目なのは、歩道のテラス化と自転車道路の整備。
家族連れにも優しい設計となっており、ベビーカーでも快適に通行できます。
これまでは、民間事業者が歩道を利用する際はその都度申請が必要でしたが、県が国の「ほこみち制度」を活用し、歩道の利用を柔軟に認めたことで、テラス席やオープンカフェ、キッチンカーなどが常設可能になりました。
将来のビジョンは「宮崎版・御堂筋」
県では、2028年までに宮崎駅前から橘通り交差点までの約700メートルの歩道と自転車通行帯を再び整備する計画を進行中。
大阪の「御堂筋」のように、通行と滞在の両方を楽しめる通りを目指しています。
HAROWの誕生によって、ただ通るだけだった高千穂通りは、人が集う「居場所」へと変貌を遂げつつあります。
県内外の人々が訪れたくなる街へ。
その第一歩として、大きな役割を果たす施設になることが期待されます。