愛知県で37年間勤めた会社を定年退職後、6年前ふるさと三股町にUターン。
自分好みのログハウスを建てた、高牟禮利行さん 69歳（三股町出身）

悠々自適な暮らしをしているかと思いきや・・・次なるステージに挑んでいます。

朝7時過ぎ。
都城市内にある医療系の専門学校の教室に、高牟禮さんの姿がありました。
40歳以上歳の離れた若者と一緒に、理学療法士になるための勉強を続けています。 

理学療法士・・事故や病気などがきっかけで障害がある人などへ医療リハビリテーションを行う国家資格者

• 【話：高牟禮さんを指導する先生】
  若い子たちとも積極的にコミュニケーションを取られていますし、授業中も積極的に発言されますし、すごく真面目で一生懸命。周りの学生もいい影響をもらっていると思います。

愛知県の大学に進学後、スペイン語を専攻。卒業後はミシンを始めプリンターなどを販売するブラザーの関連企業に就職。
主に海外への輸出販売の仕事を手がけ、イタリア、アイルランド、台湾、インドで現地法人の代表を務めてきました。

定年退職後に理学療法士を目指そうと思ったきっかけは、姉夫婦が経営している介護施設で入所者と接していくうちに、半ば衝動的に理学療法士になりたいと決めたと話す高牟禮さん。

理学療法士は、大学や専門学校で3年以上必要な知識と技術を学んだ上で国家試験に合格しなければなりません。
今年の夏に、20代の同級生と同じく合計で8週間の病院実習を乗り越えました。試験は来年の2月です。

60過ぎたらのんびりしたいという気持ちになりそうですが・・そういう気持ちは？

• 【話：高牟禮 利行さん】
  全くないわけではないです。苦しい時に、なんで俺は今こんな事やってんだろうと思う。友人の楽しそうな話を聞いたりするんですけど、これもあともうちょっとの辛抱だなと思えば、もう我慢のしどころかなという気がします。

今後の目標は？

• 【話：高牟禮 利行さん】
  もうちょっと勉強してみようかなという気になって、鹿児島大学 大学院であと2年勉強することになりました。私が一番興味があるのは「高齢者の方の健康寿命伸ばす」というところで、運動がどのような効果をもたらすかというところを研究してみたいと思っています。