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2026年06月15日

風を読み、大空へ!創部51年、宮崎大学気球部が挑む空の戦い(2026年06月13日放送)

風の力で移動する乗り物「気球」。
自分たちで熱気球を手作りしたいと1975年に創部し、今年で51年目を迎えた「宮崎大学気球部」は、学生自らがパイロット資格の取得を目指し、本格的なトレーニングを積んでいる。
風を読み、自然と一体となって大空を駆ける彼らの魅力と、佐賀で行われた大会での様子をレポートする。

手作りの気球

1975年、気球部の前身である「宮崎大学技術研究会」が発足された。

01 世界1号

研究会では、気球を設計から制作まで全て自分たちで作り上げ、フライトを楽しんだり、気球の大会に出場したりして活動していた。

02 3,4号機

その後、「宮崎大学気球部」に名前を変え、発足から10年間で4機の気球や飛行船を手作りしたが、1993年、性能やコストを考えて市販の機体を使用するようになった。

現在、創部51年目を迎えた気球部は、部員数50人の大所帯となり、4機の気球を所有して活動を続けている。

パイロットをめざして

気球部は毎年、稲作の農閑期となる11月頃から5月頃まで、宮崎県都城市でフライトを行っている。

03 戸敷拓朗さん

この日は、大学2年生の戸敷拓朗さんがパイロットになるための訓練に挑んだ。

04 気球パイロットになるには

気球を操縦するパイロットになるには、日本気球連盟が認定するライセンス「熱気球操縦士技能証」の取得が必要だ。
取得するには、インストラクター指導のもと、10回以上かつ10時間以上の同乗訓練飛行を行い、講習会を受けて筆記試験を受験。
さらに単独で気球を操縦するソロフライトを経て、最後に実技試験に合格しなければならない。

05 気球部顧問の日吉健二准教授

気球部顧問の日吉健二准教授は試験官の資格所有者のため、気球部内でパイロットの資格を取得することができる。

  • 日吉健二准教授:
    実技試験をするのですが、試験をできる人が九州に3人いて、そのうちの1人が私。学生のうちに練習して、仲間と一緒に資格を取れるのがいいかなと思う。

06 ブリーフィング

飛行前にはブリーフィングを行い、その日の気象状況やフライトの予定を共有。

  • 気球部・パイロット訓練生 戸敷拓朗さん:
    都城上空の北西の風だと強くて長時間飛べないので、低い高度の弱い風で長時間飛ぶプランにします。
07 送風機

■いよいよ気球の立ち上げだ。大型の送風機で球皮(バルーンの部分)をふくらませる。

08 バーナー

■球皮がふくらんだらバーナーを焚き、空気を温めて立ち上げる。


09 立ち上がる

■徐々に立ち上がる気球。

10 そらへ

■準備が整った気球は大空へと出発した。


11 風まかせ

■推進力がない気球の飛行は「風まかせ」だ。気球を上昇・降下させ、風を乗り換えながら目的地を目指す。

12 北風にのる

■上空1500フィート(約450m)でフライトプランの北風に入った。

  • 気球部・パイロット訓練生 戸敷拓朗さん:
    空の上に行くことなんて滅多にないですし、他の乗り物と違って開放感が気球の一番の魅力だと思います。
  • 日吉健二准教授:
    天気次第とか風まかせなので難しいところもあります。そこをうまくコントロールして風を予測して、目的地へ行けた時がすごく楽しいですね。

気球の大会で佐賀県へ

6月5日、夜10時。宮崎大学のサークル棟に気球部のメンバーが集まっていた。

13 気球の搬送

佐賀県で行われる「佐賀市長杯」という大会に出場するためだ。約4時間かけ、会場まで気球を車で運ぶ。

宮崎大学気球部は年間に10回ほど大会へ参加している。「北海道バルーンフェスティバル」にも車で移動するという。

気球部の眞邉博貴さんは「大会に行くことの魅力は、いつもは多くても3機しか見られない気球が、10機とかたくさんの機体を一気に見れるのが一つの醍醐味。修学旅行みたいにみんなとわちゃわちゃするのも魅力」と話す。

14 赤木さん

6月6日、朝4時30分、佐賀に到着。5時、ブリーフィングが始まった。
佐賀市の嘉瀬川河川敷で開催される佐賀市長杯。34回目を迎える今大会には、全国から40チームが出場した。

今回、宮崎大学気球部を代表してエントリーしたのは、赤木流星さん
部員の中で最もパイロット歴が長く、フライト経験も豊富だ。

15 競技内容

競技内容は朝のブリーフィングで初めて発表され、Taskと言われる課題の合計ポイントで競う。
Taskには、決められたターゲットに近づき、空中で専用のパソコンソフトを使ってマーキングするものと、地上に設置されたバツ印のターゲットめがけて目印となるマーカーを落とすTaskがある。どちらも距離が近いほど高得点となり。スピードではなく操縦の正確さを競うものだ。

  • 気球部 赤木流星さん:
    Q.競技内容はどうですか?
    Task数も多くて、風も変わりやすいので、ハードなフライトになると思います。頑張ります。

16 離陸

6時25分、いよいよ離陸。

17 Task 1

■Task 1 をトップの成績でクリアし、続くTask 2 へ。
河川敷に設置されているバツ印のターゲットに、気球の上からマーカーを落とす。

18 Task 2

■ターゲットからわずか0.81mの距離にマーカーを落とし、Task 1 に続きTask 2 でも1位を獲得することができた。

19 風をよむ

その後も競技は続く。風を読み、風を選び、風に乗ってTaskをクリアしていく。

20 3位の成績

結果、宮崎大学気球部は第3位の座を獲得した。

  • 宮崎大学気球部 赤木流星さん(パイロット・大学院農学研究科2年):
    気球の魅力は、風任せの乗り物なので、自然と一体になって遊べるとてもいい乗り物だと思います。自分が空が好きだからというのもあるけど、同じ天気はないし、同じ風が吹き続けることもないので、その日限りの瞬間が次々に訪れる感じ。同じ経験がもう二度とできないからこそ、飽きないんだと思っています。

21 大空の気球

大空でのフライトを全力で楽しむ気球。
彼らが追い求めるのは、風を読み解く知性と、大空を駆ける純粋な情熱だ。
10月30日から開催されるアジア最大級の祭典「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」へも出場予定の宮崎大学気球部。
彼らが次にどんな風を掴むのか、その挑戦から目が離せない。

(テレビ宮崎)

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