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2019年05月13日

宮崎で震度5弱 南海トラフとの関連は(2019年5月11放送)

先日発生したマグニチュード6.3 最大震度5弱の地震
大きな被害こそ出ませんでしたが、近い将来さらに大きな地震が起こる恐れがあります。
今回の地震を受けて、宮崎地方気象台は緊急の記者会見を開きました。
そこで今後1週間程度は震度5程度の揺れに注意が必要と呼びかけています。
気象台によると震源は宮崎市の沿岸から約50キロ。震源の深さは約25キロと推定されています。
この地震と同じ領域を震源とする地震が複数回発生しました。
気象台では「揺れの強かった地域では地震発生から1週間程度は最大震度5弱程度の地震に注意してください。特に今後2~3日程度は規模の大きな地震が発生することが多くあります。」と注意を呼びかけています。
また近い将来発生が懸念されている南海トラフ巨大地震との関連については「南海トラフ地震との直接的な関連は今のところあるとは考えていない。」としています。
日向灘ではマグニチュード7クラスの地震が約30年間隔で起きていて、直近では1984年を最後に発生していないことから気象台ではこの地震に限らずマグニチュード7を超える地震がいつ起きてもおかしくないと注意を呼びかけています。

地震発生時の状況

今回は観測地震学が専門の京都大学防災研究所(観測地震学)宮崎観測所の山下裕亮助教にお越しいただき、今回の地震のメカニズムや今後の活動予測など詳しくお話を伺いました。

山下裕亮助教

児玉アナ:今回の地震はどういったメカニズムで発生した地震だったのでしょうか?

山下助教:今回の地震はプレート境界地震と呼ばれるもので、南海トラフの巨大地震と基本的なメカニズムは一緒です。九州が乗っている陸のプレートの下には海のプレートが沈み込んでいる。そのプレートとプレートの境目に力が溜まり、その力が限界に達すると陸の方のプレートが反対側に跳ね上がります。その跳ね上がりによって地震が起こるのです。

地震のメカニズムの図

児玉アナ:今回の地震の翌朝に延岡市で震度4の地震が発生していますが、これは今回の地震に関連しているのでしょうか?

山下助教:今回のマグニチュード6.3の地震とは関係していないと考えています。震源地は確かに日向灘だったのですが、100キロくらい距離が離れていることと、6.3の地震は先ほど説明したプレート境界地震でしたが、震度4の地震の方はプレート内で発生する地震でメカニズムが違うので関係ないと考えられています。

榎木田アナ:今回の地震は南海トラフとは関係ないと考えて良いのでしょうか?

山下助教:起こった場所や規模からすると関連はないと考えています。今回の地震は南海トラフ想定震源域の中で起こった地震ではあるものの、メインの震源域というのは四国の沖合にある南海・東南海・東海という領域で、そこからだいぶ離れている。そしてマグニチュード6.3で非常に小さいことから関連はないと判断されたのだと思います。

児玉アナ:南海トラフ巨大地震だけでなく、日向灘地震も怖いですよね。

山下助教:今回の地震でもかなり揺れを感じた方が多かったと思いますが、今回の震度5弱、またそれ以上の地震が起こるリスクというのが実は日本の中でも日向灘は高い場所なんです。南海トラフと同様に自分たちの足元で起こる地震にも気をつけていただきたいです。

榎木田アナ:日向灘地震にも警戒した方が良いということですが、日向灘は今活動期に入っているということでしょうか?

山下助教:日向灘はそもそも活動が活発なところなので普段からそういう状況なんです。

児玉アナ:気象台の発表の中で「今後1週間程度は同規模の地震に注意が必要」とありましたが、これはどういったところを根拠にしているのでしょうか?

山下助教:大きい地震が起こったら余震が起こります。2005年に福岡で地震があり約1ヵ月後に余震が起こったのですが、実はこの大きな余震が起こるタイミングというのはバラバラなんです。だから1週間程度は注意が必要と呼びかけています。

児玉アナ:記憶に新しい熊本地震の時は前震がありその2日後に本震がありましたが、そういったケースは今回の地震についてはありえますか?

山下助教:日向灘の地震というのは過去に前震活動を伴う地震が起こっています。
下の黄色い部分が今回の地震で、そのすぐ横に1996年10月に起こった地震があります。この96年の地震の際には非常に活発な前震活動があったということが知られています。

マグニチュード6.5より大きいプレート境界地震の過去の図

さらに過去の地震で前震活動があって本震が来たという事例があります。下の図をご覧ください。
1923年以降に日向灘で起きたマグニチュード7クラスのプレート境界地震は、1931年・41年・96年と前震を伴う地震がありますが、特に31年は今回と似たような規模でマグニチュード6.0の前震があり、その15時間後にマグニチュード7.1が起こりました。そういったことを根拠にしても、この1週間程度は気をつけなければいけません。しかもマグにチュード7になれば津波にも警戒する必要があります。

日向灘のプレート境界地震

永井アナ:今回の地震はマグ二チュード6.3の震度5弱でしたが、過去のように本震がマグニチュード7クラスだとどれくらい揺れに差が出てきますか?

山下助教:マグ二チュードは地震の規模を表す指標で震度とは直接は関係のないものですが、マグニチュード1違うとエネルギは約32倍違います。さらに2違うとエネルギーは約1000倍違います
今回の地震が6.3なので、もし7とするとエネルギーが11倍となります。今回の地震が11個同時に起こるくらいのものがマグニチュード7の地震です。さらに、マグニチュード7になると揺れる時間も長くなります。

地震の様子

約30年周期で起こっているマグニチュード7クラスの大地震が今後2~3日後に起こらなくても、今後10年くらいの間に必ず1回は来ると予想されています。ぜひみなさん今回の地震を一つの警鐘として、改めて地震の備えについて考えてください。そしてまずは命を守る方法、避難時のシミュレーションをぜひもう一度家族で確認し合ってください。

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