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2026年08月17日
【地震】宮崎の記者と防災士が見た熊本地震の現実...浮き彫りになる「届かない支援」と求められる南海トラフへの「300%の備え」(2026年08月15日放送)
最大震度7を観測した熊本での地震から2週間。
テレビ宮崎の記者が現地に入り、至る所で住宅が倒壊し道路が沈下する深刻な被害の爪痕を目の当たりにした。
また、支援活動を行う宮崎市の防災士の証言とともに、浮き彫りとなった人手不足や避難所の暑さ対策、そして南海トラフ巨大地震を見据えて私たちが今すべき備えについて考える。
住宅倒壊と道路沈下の被害
8月2日から8日にかけて、テレビ宮崎の早瀬記者はFNN取材団として現地を訪れた。

熊本県氷川町内を車で走ると、至る所で家屋が倒壊していた。

氷川町に住む清水澄男さんは、発災時は友人の家にいたという。
慌てて帰宅すると家の中は物が散乱し、床の間の内壁は剥がれ落ちていた。

震度7を観測した宇城市では道路が沈下。
各所で家屋の倒壊が目立つなど、大きな揺れの爪痕が色濃く残っている。

宇城市にある大久保歯科クリニックでは、断水が続く中、井戸水を使っての診療を再開した。
- 大久保歯科クリニック 大久保和之院長:
いまは院内がきれいだけど、地震直後はぐちゃぐちゃだった。歯が磨けないとか、口内炎ができたりとか、ストレスがあるじゃないですか。患者さんが困っていると思うから再開した。

震度6強を観測した八代市では、90代の夫婦が家の片付けをしていた。
田中猛さんは「10年前の地震はたいしたことがなかったので安心していた。まさかこんなことになるとは」と話す。
防災士が被災地で見た現状
防災士の矢野周一さんは、8月2日から氷川町へ。
矢野さんは「道路や建物は報道で見る以上の被害はあったかなと思う」と話す。

矢野さんは10年前、熊本市に単身赴任中に熊本地震で被災し、2週間にわたって避難所運営や車中泊生活を経験している。
- 防災士 矢野周一さん:
私は元々熊本で生活していたので、ダイレクトにご自宅にお邪魔して、支援物資や瓦などの被害物を集めて支援を行った。被災者は疲れが出ていて、すごくピリピリしたような、眠っていないとか、ゆっくり休めていないというのを感じた。

矢野さんは「10年前と比べて支援物資の集まりは早かったが、支援にあたる人材が不足している。避難所に行けない被災者に支援が届きにくい現状がある」と指摘する。
- 防災士 矢野周一さん:
南海トラフ地震では静岡あたりから宮崎まで広域の被害が想定される。宮崎にどれぐらいの支援が来るかと考えると、多分ほとんど来ないと想像しておいていいと思う。道路の寸断、渋滞、で、避難箇所が何百カ所とできた時に、北は延岡から日南串間までと考えると、なかなか難しいかなと。準備はもう100%じゃなくて、200%、300%ぐらいの気持ちで準備していかないと。
避難所で浮き彫りになる暑さ
今回の被災地支援を通じて、気象条件による暑さへの対応が新たな課題として浮かび上がった。

停電が断続的に発生する状況では、エアコンなどの冷房設備が稼働せず、避難所が機能を失う恐れがある。
矢野さんは、今後の課題として、行政と連携しながら話し合いを行っていかないといけないと話す。
日常の話し合いで高める防災
矢野さんは、今回の地震を自分ごととして捉え、できる備えを改めて見つめ直してほしいと訴える。

- 防災士 矢野周一さん:
なかなかお風呂に入れないので、着替えや身体を拭くためのウェットティッシュを準備したり、暑さ対策のために水を入れたペットボトルを保冷しておいたりという備えも大切。日常的に家族で話し合ってほしい。「他人事ではないよ」と、その一言かなと思う。
地震のリスクがある宮崎県民が
熊本地震を自分事として捉え、どう備えにつなげていくのか
これまで以上の高い防災意識が求められている。
(テレビ宮崎)






