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2026年08月24日

何もないが笑顔はある」銅冶さんが挑むアフリカ支援 遠く離れた"宮崎の農業"がガーナの学校給食の鍵に(2026年08月22日放送)

わずかなプリントミスがあるバッグや、少し傷のある野菜。買い手が自由に値段を決めるユニークなイベントが宮崎県で開催された。
仕掛けたのは、アフリカ・ガーナで教育や雇用の支援を続けるNPO法人CLOUDY。
遠く離れたアフリカと日本の宮崎県を結びつけたのは、意外にも「農業」のノウハウだった。
現地の子どもたちに給食を届けたいという思いと、宮崎が抱える農業の課題。海を越えて共鳴した、双方の未来をつなぐプロジェクトを追った。

宮崎とアフリカをつなぐイベント

7月、アパレルブランドを手がける東京のNPO法人CLOUDY(クラウディ)が、宮崎県内でマーケットイベント「I'm NOT perfect」を開催した。

01 マーケットイベント

会場にはアフリカのガーナで製造された色鮮やかなバッグやシャツ、宮崎県内で生産された野菜や米などが並ぶ。

この商品は、製造工程でわずかなプリントミスが生じたトートバッグや、表面に小さな傷があるものの味に問題がない野菜など、通常は流通しない規格外のものだ。

02 I'm NOT perfect

  • 客:
    500円でお願いします。
  • 店員:
    はい、ありがとうございます。

イベントでは買い手が商品の価値を自ら判断し、購入価格を自由に決定できる仕組みになっている。

03 CLOUDY代表の銅冶勇人さん

CLOUDY代表の銅冶勇人さんは、「世の中にあふれている廃棄されるもの一つ一つに自分自身で価値をどう見出すか、そんなことを感じていただけるイベントにしたい」と話す。

04 宮崎ツアー

また、県外の家族連れなどが宮崎で野菜の収穫や稲刈りを体験できる「宮崎ツアー」を開催。
CLOUDYがこうしたツアーやイベントを宮崎で開催するのには、ある目的がある。

05 銅冶勇人さん

  • CLOUDY代表 銅冶勇人さん:
    我々が運営するNPOのアフリカのいろんなアクションに寄付する。

現地への学校建設と給食支援

東京生まれの銅冶さんは大学の卒業旅行で初めてアフリカのケニアを訪れ、衝撃を受けた。

06 アフリカのケニアを訪れ

  • CLOUDY代表 銅冶勇人さん:
    自分の目で確かめたアフリカは、ある意味で何もない世界。教育もない、仕事もない、親もいない、そんな人たちがあふれている世界がそこにあった。ただ、それ以上にものすごく笑顔にあふれていた。

大学卒業後は外資系金融会社に入社。しかし、アフリカへの思いが捨てきれず、社会人3年目でNPO法人CLOUDYを設立し、現地の雇用と教育を支援する活動が始まった。

07 銅冶勇人さん

  • CLOUDY代表 銅冶勇人さん:
    学校を作ったり、雇用のトレーニングをしたり、給食を提供したり。アフリカの人たちだけで自走できる仕組みの中での教育を作っていきたい。

銅冶さんはガーナで8つの学校を建設し、4500人以上の教育機会を確保してきた。

08 アフリカの子どもたち

しかし、アフリカの子どもたちの中には食べるために働かざるを得ず、学校に通えなくなる子どもたちがたくさんいる。

そこで銅冶さんは、学校で給食を無償提供する取り組みを考案。
学校の敷地内に農場を作り、そこで給食の材料を自給自足できるような仕組みを作った。

09 宮崎県の農業技術

その現地の農業で生かされているのが、気候がガーナと類似している宮崎県の農業技術やノウハウだった。

農業の経験がなく、学べる地域を探していた銅冶さんと、高齢化や人手不足など農業課題を抱える宮崎市。双方の思いが一致し、2021年から連携して「アフリカ農業プロジェクト」が開始された。銅冶さんは宮崎市内の農家を訪問し、栽培方法や育成環境を一から学んだ。

  • CLOUDY代表 銅冶勇人さん:
    宮崎市の職員の方々とJAの方々が全面的にバックアップをしてくださって、僕たちのこのアフリカの農業プロジェクトが成り立っている。

CLOUDYでは今回の宮崎ツアーと「I'm NOT perfect」の売り上げをすべて現地でのプロジェクトに活用。
また、ガーナの若者を招いて、宮崎の農業を学んでもらう取り組みも行った。

宮崎市は農業を通じた交流人口の拡大により、将来的な地域の活性化につながることを期待している。

10 迫口和豊さん

  • 宮崎市秘書課 迫口和豊さん:
    銅冶さんはエネルギッシュで、すごくこちらもパワーをいただきながら、農家さんもパワーをいただきながら、取り組みをさせていただいている。ガーナの子どもたちが宮崎に来て、みんなで一緒に田植え、稲刈りするような光景が浮かぶ。そこまで行けると本当に幸せだなと思う。

11 井野義美さん

  • 井野農園 井野義美さん:
    素晴らしい発想。国際貢献もできたらいい。
  • CLOUDY代表 銅冶勇人さん:
    どの場所に行っても宮崎の方々は本当に心から歓迎をしてくれるし、幸せを共有してくれるし、そういう部分は宮崎の本当に素敵なところだなという風に感じている。5年後10年後にはこの宮崎がアフリカの人たちの農業のトレーニングの拠点になることを目指している。逆に宮崎の人たちにアフリカに渡っていただいて、現地で農業の指導をしていただく、そんな双方の循環が作れるようなプロジェクトに進めていけたらいいなという風に思っている。

12 銅冶勇人さん

アフリカを救い、高齢化などに悩む宮崎の農業の未来にもつながる取り組み。海を越えた挑戦は、これからも続く。

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