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特集
2025年10月06日
静寂を奏でる三重奏 五十嵐紅トリオが宮崎へ(2025年10月04日放送)
国内外で注目を集めているクラシックギタリスト・五十嵐紅(いがらし・こう)さん。
ソロとして数々の音楽祭やコンサートにソリストとして出演するほか、映画音楽をギター用に編曲するなど幅広い活動で注目されています。
そんな五十嵐さんが12月14日(日)、宮崎市メディキット県民文化センター アイザックスターンホールで「五十嵐紅トリオ」コンサートを開催します。
3人の息が生み出す"静寂のハーモニー"
「ギター(五十嵐紅)・バイオリン(倉冨亮太)・チェロ(広田勇樹)」というシンプルな3つの楽器が織りなす音の世界。
クラシック音楽だけでなく、ジブリや映画音楽、さらには独自アレンジによるポピュラー曲まで、ジャンルを超えて新しい音楽の世界を切り開いてきました。
静寂の中で広がる深い余韻、洗練された3人の演奏が交わる瞬間の美しさは、聴く人の心をやさしく震わせます。五十嵐さんは「編成が小さい分、それぞれの楽器の個性が際立つのが魅力です」と語ります。
出会いがつないだ"3人の絆"
トリオ結成のきっかけは大学時代。
「この3つの楽器の組み合わせがとても魅力的だと感じた」と五十嵐さんは振り返ります。
バイオリンの倉冨良太さんは、NHK交響楽団でも活躍する実力派。
上品な演奏スタイルの中にお茶目な一面もあり、スヌーピーが好きなのだとか。
一方、チェロの広田裕樹さんは"ロマンチスト"で、ドラマチックな演奏が持ち味。
普段から3人は行動を共にし、ツアー中は食事からお風呂まで一緒というほど仲が良いそうで、「信頼関係が、音の調和にもつながっている」と五十嵐さんは話します。
五十嵐トリオのステージでは、映画音楽やジブリの名曲など、誰もが一度は耳にしたことのある曲が新たな表情で生まれ変わります。
「編曲と、演奏中のコミュニケーションの積み重ねで、独自のサウンドが生まれる」と五十嵐さん。
"体の一部"のようなギターと歩んだ人生
五十嵐さんがギターと出会ったのは6歳のとき。
サンタクロースがプレゼントしてくれたギターが、音楽人生の始まりでした。
現在愛用するギターは、茶位幸秀オーダーメイドの「Koh Igarashiモデル」。
「今では体の一部のような存在」と話す五十嵐さんは、奏法にもこだわり、親指以外の爪は使わない"指頭奏法"という伝統的なスタイルで、柔らかく温かみのある音色を生み出します。
また、身体や目指す音楽に合わせてオーダーメイドされたギターを使用し、繊細なハーモニーを奏でています。
ギターならではのテクニックも聴きどころの一つ。
旋律を繊細に重ねる「トレモロ」や、「打楽器的な奏法」まで、数え切れないほどのテクニックを駆使。
「ソロでは出せない音の広がりを、トリオでは表現できる」と五十嵐さんは言います。
3人の音が絡み合い、まるで一つの大きな楽器のように響く瞬間は、まさにこのトリオならではの醍醐味です。
クリスマスの夜を彩る特別なステージへ
「五十嵐紅トリオ クリスマスコンサート」は、12月14日(日)に宮崎市のメディキット県民文化センターで開催されます。
「きよしこの夜」「ホワイト・クリスマス」などの定番曲に加え、ディズニーや映画音楽まで全14曲を予定。
メディキット県民文化センター アイザックスターンホール(宮崎市)
2025年12月14日(日)
チケット:S席 4,000円/A席 3,000円/U25席2,000円
(メディキット県民文化センター・チケットぴあにて販売中)
UMKイベント情報:https://www.umk.co.jp/event/music/-in-miyazaki-2025.html