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2021年06月28日
店主の思いをつなぐ事業承継(2021年06月26日放送)
霧島連山の麓にある高原町に、小さなパン屋「天然酵母 田舎のぱん屋」があります。
店を営むのは、松崎弘志さんと妻のきり子さん。店内には素材にこだわった数々のパンが並ぶお店です。
夫婦二人三脚で15年。二人はパン屋を閉店することを決めました。
松崎さんはシステムエンジニアとして約30年働き、15年前に脱サラして妻の故郷高原町へ。
趣味でパンを作っていましたが、商売としてはゼロからのスタート。
夫婦が目指したのは、地域が喜ぶパン作りでした。
- 【話:松崎 弘志さん】
細々かもわからないけど、やりきれたので、一つ節目をつけたいと思った。
買ってくださる方においしかったと言われるのがやりがいでした。
また、いろんな人と関わりが出てくるので、いろんなことを言い合ったり、イベントやコラボできてよかった。
地域と歩んで15年、やりきったという思いから閉店を決心した松崎さんには、一つだけ心残りがありました。
それはお店を誰かに引き継いでほしいというものでした。
高原町で数少ないパン屋さんの閉店、地元を大切にしていたからこそ、後ろ髪を引かれる思いでした。
そんな松崎さんに嬉しい出会いが、、、
店にやってきた一人の女性、小林市出身で千葉県在住の関島美弥さんです。
今はパートでパン屋とカフェで働いており、Uターンして松崎さんの思いを引き継ぎたいと名乗り出たのです。
高原町のパン屋さんと千葉に住む女性を繋いだのは、事業承継サイト「リレイ」でした。
- 事業承継サイト「リレイ」
事業者の思いや店のストーリーを取材して掲載し、引き継ぐことに興味がある人は事業承継をする際の譲渡金額や財務情報を見ることが可能(会員限定)
松崎さんは機材やレシピを無償で譲渡(継業する人はリレイへの手数料がかかる)
- 【話:関島 美弥さん】
自分の将来やりたいと思っていたことと、松崎さんのパン屋さんを継業するということがフィットした。
開業のきっかけがなかったため、ずっとできなかったのですが、松崎さんからレシピを教えていただいたり、機材の譲渡というのも大きく、開業する上でのハードルを下げてくれた。
関島さんは、今年度中に高原町内でパンも楽しめるカフェのオープンを目指します。
地域住民に愛された田舎のパン屋さん、店主の店と地域への思いは次の時代へと引き継がれます。
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