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2019年05月27日

「めいつ美々鯵」の魅力とは 地域活性化に取り組む漁師の想い(2019年5月25日放送)

今回の特集は日南市南郷町のブランド魚めいつ美々鯵!
地元の漁師が中心となって2017年にブランド化しました。
めいつ美々鯵のブランド基準は、定置網漁で目井津港に水揚げされた真鯵であること。そして徹底した鮮度管理と品質、さらに3~6月に出荷される90~300グラムの鯵であることです。
全国にはすでにライバルの鯵たちがいて、有名なものは大分県の関あじやちょっと変わったネーミングの島根県どんちっちアジなどがあります。
そんな中、めいつ美々鯵は全国に通用するブランドになりうるのか。
試行錯誤を続けながらめいつ美々鯵を通して地域の活性化に取り組む漁師の姿を追いました。

オープニング

世界最大級の魚市場「豊洲市場」。
連日多くの観光客が訪れる日本の台所には、国の内外から新鮮な魚介類が集まります。その豊洲市場には宮崎で水揚げされた魚も出荷されています。
中卸業者の倉田さんは、「今日の美々鯵は小さめの100グラムだけどこれはこれで寿司ダネに使ったり、お刺身やたたきなどに好適なすごく良いアジ。皮を剥いた時の銀皮が出るのはものがいい証拠。脂ものっていて良いですよ。」とめいつ美々鯵を高く評価します。

豊洲市場

めいつ美々鯵は定置網漁で目井津港に水揚げされた90グラム以上の真鯵のことを言い、徹底した鮮度管理と品質を売りにしています。

めいつ美々鯵の基準

日南市南郷町目井津は宮崎県南部に位置する港町です。ここでめいつ美々鯵が水揚げされています。
元浦亮さん(67)は、めいつ美々鯵を立ち上げた漁師の一人です。
「自分たちがこの魚で町おこしをしたいという気持ちがあった。ここはもともと日本一のカツオの町ですが最近カツオが減ったことと、一年中水揚げしているのでなんとかここの魚を多くの人に知ってもらいたいという思いです。まずはこの鯵でブランド化して他の魚も、と思っています。」と考えています。
目井津は古くは室町時代から漁業の歴史が伝わり、豊富な魚が集まる漁場として栄えてきました。
しかし現在の漁業を取り巻く環境は厳しく、担い手不足が深刻な課題に。漁協の組合員の数はピーク時から2割まで減少しました。
高齢化も大きな問題となっています。きつくて時間も不規則、安定した休みがないというのが担い手不足の理由の一つです。

日南市南郷町目井津の風景

目井津の豊かな魚と漁業の魅力を伝えたい。
地域の復興をかけた地元漁師の思いがめいつ美々鯵に込められています。
定置網漁は回遊する魚群の通り道を遮って網の中に誘導し魚をとる漁法で、網の維持管理を含め経験と知識がその時の漁獲量を左右します。
30年の試行錯誤から美々鯵が誕生しました。
美々鯵として出荷するためには鮮度が生命線。船の上でも冷却保存を徹底します。
出航してから3時間、水揚げ後も厳しいブランド基準で選別が行われようやくめいつ美々鯵として出荷されます。
「この目井津港で獲れる魚は美味しくて鮮度が徹底していることを多くの人に知ってもらいたい。そしてたくさんの人にこの南郷町に来てもらって美味しい魚を食べてもらいたい。」
そんな思いが詰まっためいつ美々鯵なのです。

美々鯵の漁の方法

今月11日。日本の台所豊洲市場で開かれたあるイベント。
そこに元浦さんたちの姿がありました。周りには豊洲市場の関係者たちがいて、美々鯵をPRする女性の姿がありました。めいつ美々鯵PRの橋渡し役を買って出た、都城出身の福地享子さんです。
福地さんは豊洲市場の一角にある小さな図書室「銀鱗文庫」と呼ばれる場所で働いています。
ここでは築地市場などの歴史や文化がわかる古い書物や資料などが展示されています。
今回、めいつ美々鯵をPRするため豊洲市場関係者への橋渡し役を買って出ました。
「嬉しかったです。これまでいろいろなところの鯵に出会ってきたので、宮崎きたか!と嬉しく思った。ポテンシャルは高い鯵なんだから、これからどれだけ認知してもらえるかです。」とめいつ美々鯵に期待を寄せています。

豊洲市場

福地さんは大手出版社を退職後、築地市場の水産仲卸で働いた関係もあり、市場関係者と幅広い交流を持っています。
仲卸業者の人たちは、そんな福地さんを「市場に入ってきた当初からしていますが、熱心によく勉強していて今や我々よりも市場のことを知っているぐらいになっていますので大したものです。」
「産地の人と思いをうまく繋げて倫理会の役割も大きいので、そんな中福地さんの存在が際立っている。」と口々に話します。
今月11日に開かれた豊洲市場で初めてのめいつ美々鯵の勉強会は、福地さんの働きかけで実現しました。
全国ではすでに名だたるブランド鯵がひしめく中後発ブランドの美々鯵を知ってもらうため、生産者の元浦さんたちと市場関係者を繋いだのです。

鮮度管理で高い評価を受ける美々鯵
しかしその一方である問題点が指摘されます。
今年に入ってまだ美々鯵を豊洲で2回ぐらいしか見ていない。僕がお目にかかれないということは末端のお客さんにもなかなかお目にかかれないということ。」
美々鯵が獲れる時期は3~6月と短く、天然ものであるため、全国でのブランド定着に向けては安定的な供給ができるかが大きな課題となっています。
実際、漁獲量には大きなバラツキが見られます。
安定供給に課題を残しながらも鮮度管理を徹底した天然物にこだわる元浦さんたち生産者。
明日の漁がわからない。これが我々の一番のネックなんですよ。いけすを構えて畜魚も一つの方法かなと思っています。」と元浦さんは考えています。

元浦さん

そんな中、試食会で実際に食べた人たちは「いろいろな鯵の中で脂があっても臭い鯵もあるので、美々鯵は食べやすいと思う。美味しい。」と美々鯵を評価してくれました。福地さんは「これが第一歩。楽しく食べてもらう機会を積み重ねていくことでだんだんと皆さんに知られていく。やっぱり魚は食べないとわからない。」と話します。

今回のイベントを経て元浦さんは「生産者だけでは東京で告知はできない。福地さんたちのような人たちが応援してくれているから自分たちが出ていかれるのでこの繋がりを大切にしていきたい。」と話していました。

そして元浦さんに嬉しい出来事がありました。
新たな仲間が加わったのです。次男の大士さんです。

美々鯵があるから実家に帰ってきた。

県外でデザインなどを勉強していた大士さんは、父親の姿を見て地元に戻る決心をしました。

次男の大士さん

大士さんは「父は先が読めている人なので、そこは真似していきたい。不確定な仕事なので少しでも魚の単価を上げていけば皆がご飯を食べていける。たくさん量ばかりとっている時代ではない。」と感じています。
元浦さんは「100パーセントの気持ちで飛び込んできたのかはわからないけれど、今のところ一生懸命やってくれているので一安心です。」と嬉しそうに話していました。

「ここで我々はご飯を食べさせてもらっているのが一番だけど、多くの人にここ目井津港に来てもらい美味しい魚をたくさん食べてもらいたい。」
そんな思いで地域活性化のため動き出した地元の漁。そしてそれを引き継ぐ新たな担い手の存在。

次男の大士さん

日南市南郷町のブランド魚美々鯵をきっかけに、地元目井津に賑わいを!
港町の未来をかけた挑戦は、始まったばかりです。

漁船の様子

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