中学校の技術家庭科の授業の延長線上として開かれている競技ロボコン。

主に三つの部門が設けられていて、技術の授業で習う知識でロボットを作る「基礎部門」。
ロボットプログラミングで動かすという「計測・制御部門」。
そしてこの二つの要素を併せ持つ「応用・発展部門」。

中学ロボットコンテストの強豪・西都市立妻中学校は、九州大会応用部門でロボコン大賞も受賞するなど上位を独占。
3チームが全国に駒を進めました。

九州チャンピオン「リベンジTRY」

• 【話：リベンジTRY責任者 3年 児玉 怜音さん】
  僕たちの応用（部門で求められるもの）は、1つのロボットを2人で操作する「協力性」や「声掛け」とか、ロボットを作る「計画力」だと思うので、3年間の集大成を発揮して全国で優勝できるように頑張りたいと思います。

ロボットコンテストは決められたテーマに沿って生徒がアイディアを出し合い、自分たちの手で作り上げたロボットで競います。
妻中学校の特徴は空気の力でボールを出し入れする「プロペラ機構」です。

• 【話：プロペラを発案した 齊藤 こころさん】
  買い物に行った時に、夏だったので「ハンディー扇風機」が売っていて、そのプロペラを見て「これを取り外したら使えそう」と思った。

• 【話：妻中学校 堀尾 弘明先生】
  ハンディー扇風機を持ってきた時に、これでボール吸えるかなっていうのが一番最初の感想でした。実際つけてみたら意外に吸って私もびっくりって感じで。アドバイスしていないことも自分たちでやってみてうまくいけば喜ぶし、ダメだったらまた次のことを考えたり。物作りが好きな子たちがこのロボコンには集まっていると思います。

全国大会は新型コロナの影響で各地の代表を結んでのリモート開催

予選ブロックは2試合で勝ち上がると決勝トーナメントに進みます。
試合は、メインとサブのロボットを駆使した対戦形式。150秒以内にどれだけ多くのボールをタワーに乗せられるか得点で競います。
立ちはだかるのは、各地の激戦を勝ち抜いてきた個性豊かなロボット。
九州大会では上位を独占した妻中学校ですが、全国の強豪を相手に3チームとも苦戦し、予選通過はなりませんでした ・・・

しかし！！
「審査員特別枠」を受賞し、決勝トーナメントに進出！！

• 【話：リベンジTRY責任者 3年 児玉 怜音さん】
  この大会で２回とも自分たちのハイスコアが出せていないので、まずそこを出せる様に。
  負けても勝っても悔いがないように頑張りたいと思います。

そして「リベンジTRY」メンバーがスタジオに登場!!

■児玉 怜音さん
車体の操作担当

■遠藤 天翔さん
プログラミング担当

■柄本 悠吾さん
ロボットのプロペラ操作

リベンジTRYの名前の由来は3人の名前の頭文字を並べてTRYと付けたと教えてくれた3人。

全国大会の結果を尋ねると・・・

自己ベストを更新し、全国大会ベスト８という素晴らしい結果を残したそうです。
さらにロボットの性能を評価され、「産業教育教材振興協会賞」を受賞したとのこと。

競技の内容は・・・

30個のボールを制限時間内にどれだけタワーに積み上げられるかを競う競技
手動で動かすメインロボットとプログラミングで動かすサブロボットを使い、ボールを積み上げます。

■メインロボット
2人で操作して動かす　ボールを吸い上げ吐き出して積み上げる。

■サブロボット
超音波センサーが障害物を感知して動く　事前のプログラミングで動きを制御

2人の操作のタイミングを合わせるのが難しいところ。
2つのロボットを駆使しながらスムーズにボールが運ばれていきます。

スタジオでも見事全てのボールを運べました！

• 【話：柄本 悠吾さん】
  楽しかったところは、みんなで考えたロボットを、どうすればうまくいくかアイデアを出すところです。

それぞれ野球、サッカー、バトミントンのスポーツをしながら活動しているという3人
これからの目標は・・

• 【話：児玉怜音さん】
  高校は都城高専に入るので、ロボコン全国優勝したいと思います！！
  待っててください！！

頼もしい3人のこれからの活躍が本当に楽しみですね！！