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2020年08月31日
エール宮崎 ~打ち上げ師の思い~(2020年08月29日放送)
夏の風物詩である花火大会が県内各地で次々と中止となる中、宮崎市の花火打ち上げ業者が新たな取り組みを行っています。
花火の打ち上げ費用をクラウドファンディングで募り、宮崎市の土曜日の夜空を花火で彩るというプロジェクトです。
6月1日、宮崎市の夜空に大淀川河川敷で5分間だけ花火が打ち上げられました。
この花火は新型コロナウイルスの収束を願い全国の花火業者が一斉に打ち上げたもので、宮崎市では花火打ち上げ業者、井内花火が参加しました。
この花火を偶然見た人たちから感謝の言葉や拍手が送られました。
花火師の井内正之さんは「まさか、あんな大きな歓声が上がってくるとは思っていなくてあの歓声にはびっくりしました。」と話します。
この体験は井内さんの思いにも火をつけました。
その後も6月の毎週金曜日に宮崎市内各所で自分たちが経費を負担して花火を上げ続けました。
井内さんは「心温まるお手紙を頂いたり、励ましの電話をもらったりして本当に心が熱くなりました。このようなことをしてもらう事はあまりない事なので、花火屋冥利に尽きる。」と話しています。
そんな井内さんが新たな取り組みを始めています。
- 8月15日~9月末の土曜日花火打ち上げ(9月12日は除く)
- 資金は賛同者からクラウドファンディングで募る
すでに200万円を超える支援金と応援メッセージが寄せられています。
支援者から寄せられるメッセージには、
- 花火を楽しみにしています。
- 頑張ってください!
- いつも見ている花火がなくなってこの花火に期待しています。
などのメッセージがどんどん送られてきています。
今年は花火大会が各地で中止となる中、支援者にのみ打ち上げ場所を知らせ日程も分散する事で密にならないように配慮し花火を打ち上げる井内花火プロジェクト。
今月15日、1回目のクラウドファンディング花火が打ち上げられました。
最初は医療機関への感謝を表す青色の花火です。
この1回目の打ち上げ以降、クラウドファンディングによる支援も順調に増え400万円を突破しました。
さらに600万円を目指し募集を続けています。
井内さんは「期待を裏切らないいい花火をプロデュースできたらいいなと思っています。新しい生活様式の花火です。皆様たちの(見るときの)マナーアップを心がけて楽しみましょう。上げるのは井内花火です。でも上がるのはあなたの花火です。上を向いて生活をしていただきたいです。明るい方向に向かっていただければ一番ありがたいと思っています。」と語ってくれました。