県内の消防団員が1万5千人あまりいる中で、女性は約340人。

少しずつ増えてはいるものの、さらに増やしたいのが現状です。
防災意識が高まった東日本大震災以降、各市町村でも、女性団員の募集に力を入れています。

Q：男性と女性で、消防団員の役割は違ってくるんですか？

「女性団員には、女性の持つソフトな面を活かした女性ならではの活動も多く、地域の中で、力を発揮して頂いています。（県消防協会　松山さん）」

「例えば、一人暮らしの高齢者宅を訪問しての防火点検だったり、子どもを対象にした防災教室また、人口呼吸や応急手当の普及指導など、細やかな視点を活かしての防災啓発などを行なっています。（県消防協会　松山さん）」

こちらは、宮崎市消防団に入団して女性分団73人をまとめる分団長です。民生委員をしていた時に声をかけられ、地域の役に立てるならと、入団しました。

宮崎消防団女性分団長の廣田さん

Q：12年間活動して来られて、どんな時に、良かったなと思われますか？

「高齢者のお宅に防火点検で伺うと、話がはずんで、すごく喜んでくださった時とかまた防災啓発活動の時に、女性の参加者の方が、同姓の私達がいることで、身構えずに訓練ができたと言ってくださったりします。そんな時は、やっててよかったなと思います。（女性分団長　廣田さん）」

「手作りした紙芝居で、防災についてお話させてもらったり、いろんな訓練にも参加する中で女性団員同志の絆も深まり、とても楽しく、やりがいを感じています。」

女性消防団員の平均年齢は41才。子育てが終わったのをきっかけに入団する人も多いようです。

いざという時、公的な消防だけではとても人数が足りません。地域を守る消防団は、本当に大切な存在です。
この春から新社会人になる方や、子育てが一段落するという方など、どなたでも大歓迎です。
ぜひやってみようという方は、各市町村の窓口にお問い合わせください。

多くの女性の力が輝く消防団。地域を守るための力が発揮できる場所ですね。

■お問合せ
県消防協会
TEL：0985-22-4314