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番組審議会

第431回 平成20年5月29日

期日 平成20年5月29日(木)
場所 株式会社テレビ宮崎 会議室
議題 第17回 FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品「合衆国のせんせい ~ 医師は病める人のものである ~ 」
放送日 平成20年5月25日(火) 14:00 ~14:55

議事の概要

  • この番組は高齢化や医療制度あるいは社会保障の問題など、皆が分かってはいるが解決方法を見出せず方向性を示すことができないということを提起している。
    「医師は病める人のものである」というポンペの言葉を現代の多くの医者に再認識させる意図もあるのではないか。
    冒頭と最後の華やかな桜のシーンや花見でのお年寄りの元気な姿にはかえって物悲しい印象が残った。
  • 何を目的として作られたのかが分からない。
    現在の地域医療の問題を扱いたかったのか、林先生という人物を描きたかったのか、後期高齢者問題を問いたかったのか、ポイントが多過ぎたように感じる。
    林クリニック周辺の病院や医者の数などの説明が無く、他には病院が無いように感じた。林先生が仕事に大変熱心であることは分かるが趣味や家族についても紹介して欲しかった。一部ナレーションの表現に医療行為の過大広告と保険法違反の誤解を招きかねない不適切なものがあった。
  • ドラマ的な内容であり「あのような素晴らしい先生もいらっしゃるのだ」と気持ちが和らいだ。
    タイトルが良い。サブタイトルの「医師は病める人のものである」の部分も番組に十分反映されていた。
    お年寄りには心のケアも大切であるのでこのような病院が多くあって欲しい。
    取材対象者は高齢者に限られていたのか、たまたまあの病院に来られるのが高齢者だけだったのかが気になった。
    林先生を取材するきっかけは何だったのかを教えて欲しい。
  • 立派なお医者さんであると感動した。今回の題材を決断したのは勇気ある選択である。
    医師の在り方と高齢者医療の二つが大きなテーマであったが「ヒューマンドキュメンタリー」の枠で扱った方がテーマとしてはっきりしたのではないか。
    アナウンサーのトーンと話すスピードが番組にぴったりであり、改めて感心した。
    「お年寄り」というくくりを他人のことであるような視点で捉えるのは良くない。人間は一人ひとり繊細な感情を持っており年代によっても受け取り方が異なるため、本人の言葉でまとめて欲しい。
    治療中の患者さんの様子の撮影や個人の家に上がるときなどの配慮は必要である。
  • 先の展望が見えない話が多く暗い印象で終わったところにやるせなさが残った。
    もう少し将来の希望のようなものが見える内容であっても良かった。
    林先生の姿を通して地域医療や老いの問題が浮き彫りになっているが、医者を志した動機やこの地域に骨をうずめる覚悟などを本人の言葉で語って欲しかった。
    先生の生き様を柱にした構成にしても良かったのではないか。
    タイトルが上手い。
    川南町は他県から多くの人が開拓に入って来た特異な地域であり、そこにある病院が、患者さんにとって文化の壁を越えて集う心のよりどころになっていることを印象的なエピソードで上手く表現しても良かったのではないか。

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