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番組審議会

第426回 平成19年12月18日

期日 平成19年12月18日(火)
場所 株式会社テレビ宮崎 会議室
議題 ドキュメント発見伝「生きててほしかった ~ 児玉英水の青春 ~ 」
放送日 平成19年11月25日(日) 16時30分 ~ 17時30分

議事の概要

  • 人生とは如何に生きたかということであれば、彼の人生は十分に羨ましい。それを羨ましく思えるように上手に描いていた。
    動く画の部分が同級生や上司などの他にもあれば良かった。
    彼がノモンハンに出兵した時代的考証を説明して欲しかった。
    今、我々には神話や神楽などをベースにした緩やかな国家の概念を取り戻す作業が必要ではないか。
    テレビには新聞には無い映像の力、朗読の力があるので、今後もそれを遺憾なく発揮して欲しい。
    またUMKらしさを追及して、より良い番組を作って欲しい。
  • 手紙や資料を集めたスタッフのかなりの努力があったと思うが、その経緯を全く出さなかったことは逆に良かった。
    山口淑子さんや90歳近い方々の鮮明で臨場感のある当時の話には、日本の歴史や文化の厳然とした流れが感じられ、番組全体を通して訴えたかったことではないかと感じたが、児玉さんの甥の話は薄い内容で少々違和感があった。
    戦前、国家統制時代、戦後などの社会が描かれているので見方によってはいろいろな批判が可能であるが、そうすることで、国家や分化や民族を論じることをタブー視してきたこれまでの社会とは異なる社会を我々は作らなければならないことを提言されているのではないか。
    UMKでなければ作れない番組であり、宮崎の人間として勇気を与えられた。
    冒頭に出た布切れは何であったのか分からなかった。
    ペンダントの話は今日出海さんのフィクションということはないのか。
  • 非常に重く厳しい話が淡々と、悲惨さを強調し過ぎることなく扱われていたことは良かった。
    資料も豊富で90歳代にもなられる方たちの証言も多かった。
    児玉英水の人生を通して戦争を語ることがテーマなのか、それとも隠されたロマンスが中心なのか分からなかったが、山口淑子さんとの話が薄い方が良かったとも思わないので、何となく消化不良でもあった。
  • 最後まで食い入るように見ることができた。
    多岐にわたる才能を持った児玉英水の情熱的な郷土愛が伝わった。当時の手紙に「新聞報道は嘘」と書いてあり、現在までしっかり残されていることには驚いた。
    現在の沖縄の教科書問題と比べても凄いことである。
    資料を集めたスタッフの大変な労力に感心した。
    ナレーターの声が番組に合っており、聞き取りにくい箇所には字幕が出ていたので良かった。
  • 非常に面白い内容であり今までにないタイプの番組。
    重い内容が淡々と描かれ、宮崎にも凄い人がいたことを知り興味深く見ることができた。
    冒頭に出た名札は読み取れなかったが、最後にもう一度文字で重ねて出して欲しかった。
    手力の神が天岩戸を開ける神楽の場面は、現在では知らない人も多いので、テロップでの説明があれば良かった。
    それほど有名ではない児玉英水の話をどこから持って来られたのか、また李香蘭の最初の日劇公演の日に紀元節が選ばれたのは何か国家的背景があったのかを知りたい。
  • 手紙や同級生の掘り起こし、インタビューする人の選定などの取材力が素晴らしい。
    ナレーションの文章は一昔前の恋愛小説にあるような決まり文句であり、それを裏打ちする資料や誰かの発言といったものが無かったので、ドキュメンタリーとするには少々違和感があった。
    時間軸だけで組み立てる方法でも正確に伝わることがあるのではないか。
    戦後世代が戦争の時代を扱うときの方法を、これから全ての分野において考えていくときである。
    フィリピンの歴史学者が淡々と事実を述べたことで信憑性が出たが、字幕が白抜きであったので衣装の色によっては見づらいこともあった。
    神楽はその土地によって全く異なるので高千穂神楽も字幕で説明して欲しかった。
    ナレーターの語り口は非常にソフトで聞きやすかったが、もう少しメリハリがあっても良かった。

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