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番組審議会

第377回 平成15年6月24日

期日 平成15年6月24日
場所 株式会社テレビ宮崎 会議室
議題 「大地に生きた愛と運命~中国残留婦人3世の家族史~」
放送日 平成15年5月3日(土)13時00分~13時55分

議事の概要

  • 去年あれだけ引っかかっていた法制がするすると通ってしまう時に、この番組がこのような提言をしたということは、これは何か意見を言うということではなくて、経験談として語られる真実。これこそドキュメンタリーということだと思った。時機を得ていたという点で素晴らしかったと思う。
  • あまりにも展開が早すぎて、見ていて途中で何が何だか分からない部分があった。難しいストーリーの洋画を見ているようで、字幕を見ながら、始めは分かったような分からないような感じだった。登場しているおばあちゃんや現地の方がそれぞれに色んな話をしているものだから、どこかでナレーターの方が客観的に整理して、説明することが必要でないかと思った。
  • まず登場した残留婦人の原田ミヤさんとそのお孫さんの原田静さんの2人の女性は、本当に素晴らしい人物ではなかったかと思う。ただ残念だったのは、この2人の人物が両方ともいいものを持っているがために、どちらが主人公なのかなということを思った。
  • 中国に渡って色々なルーツを探るところだが、少し分かりづらい構成だった。見やすさとしては、昔のことから新しいことへと順番に描く方が分かりやすいのではないか。
  • この番組というのは、戦争の時代、これまで直接体験をした方々が段々お亡くなりになったり、年をとられたということで、ようやく子供とか、孫たちがそれを語りだしたなという印象を非常に強く持った。
  • 宮崎にとってもこの番組のインパクトというのは強いが、日本全体にとっても満州についての詳細はこれまで語られなかっただけに、歴史の一つの証言としての意味もあるなというように感じた。
  • 日本の記憶から戦争についてのことはどんどん薄れていく。この番組は、そのようなものを思い起こさせてくれる、語り継ぐための機能を果たしてくれたのではないかと思う。
  • 最後の松花江でまとめているところ、川の流れに例えているところなどが素晴らしいなと思った。60年前と変わらないもの、そして60年後に変わっているものを川の流れに例える比喩の方法は非常に素晴らしかったし、まとめ方が良かったと思う。
  • 非常に奥深い取材がなされていて素晴らしかったと思う。その辺はやはりテレビ宮崎さんがこれまでに築いた中国との交流のパイプやそのようなものを遺憾なく発揮されたのではないかと思う。
  • オープニングの夕日を背に受けて2人で歩いているという情景がとても美しく捉えてあったと思う。セピア色で、どうして静さんが日本に来るようになったのか、その歴史を振り返るというイメージにとても良く合っていたと思う。
  • 普段はなかなか戦争問題というのは抽象的と言うか、忘れているわけではないが、具体的な形としては出にくいものである。こういう形で改めて、少なくとも日中の話題がこのような形で国民的な記憶の中に戻すということを、この番組を通してやってもらったということは大変意義があると思う。

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