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番組審議会

第366回 平成14年6月25日

期日 平成14年6月25日
場所 株式会社テレビ宮崎 会議室
議題 UMKドキュメンタリースペシャル「ありがとう、小原小学校」~ちいさな小学校から大きなメッセージ~
放送日 平成14年5月25日

主な内容

  • 企画意図
    「学校」とは?「先生」とは?そして「地域」とは・・・
    少子化・いじめ・学級崩壊・週休2日・・・今、学校の存在意識が問われている。都市化・核家族化の進行は旧来の家族制度を崩壊させ、受験戦争が「学校」の存在意義を大きく変えた。本来の「学校」とは何だったのか。
    2002年3月で閉校したある小学校の地域一体の活動から、真の「学校」の姿を問いかける。
  • 企画内容
    2002年3月。宮崎県日之影町で全校児童9人の小学校、小原(こばる)小学校が閉校した。124年の伝統を誇るこの学校は卒業生のほとんどが現在もこの地区で生活し、特に公民館合同の運動会は有名だった。あらゆる行事は学校中心に動いていた。そんな「昔ながら」の学校だった。
    子どもたちのため「いつまでもこの学校の良さを忘れないでほしい」と”思い出づくり”に励む先生、そして親。いつの間にかみんなの中に強い絆が芽生えていた。そして閉校式の夜、先生とのお別れを前に、子どもたちの親全員があることをしようと準備を進めた。それは先生・子どもたち・学校への「感謝の気持ち」を表す何かだった・・・。

議事の概要

  • 地域の人と先生と親と児童が劇などを一緒にやって、コミュニケーションを図るなんてことは都会では味わえないことで、都会の人が見たら羨ましがる番組だったと思う。
  • 子ども達の表情が非常に生き生きとしていて、カメラを全く意識させずに撮れていたが学校以外でどんな生活をしているか知りたかった。
  • 最後の方で皆で丘の上から学校を眺めるシーンがあったが、出来たら最初の方で地域全体を紹介してくれたら、今回の閉校の話もなるほどと良くわかったのではないか。
  • そのまんま東さんのナレーションは朴訥としたいい味が出ていたと思うが、宮崎出身ということで起用したなら、スーパーにも宮崎県出身というのも付け加えるべきだった。
  • 山本家を取り上げることによって、過疎化、高齢化の動きが浮き彫りにされ、時代背景がはっきり描かれたので、50年後100年後に見ても、その時の状況が良くわかる価値のある作品に出来上がっていたのではないか。
  • 番組の中には、皆が今忘れている温もりや優しさなどとても大事なことが全て集まっている様な気がした。
  • 教育という大きな枠組みの番組でありながら、5日制や総合学習なんて一言も出て来ない。それでいて、教育の存在を感じさせ、教育を根本から考えるきっかけを提供してくれた。
  • タイトルの「ちいさな小学校から大きなメッセージ」。正しくその通りの番組で、本来は羨ましい小学校のあり方を紹介してくれた。

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