番組表
各国の天気図 2019年02月14日
今日は西都市の小学校で、「天気と防災」や「お天気キャスターの仕事」といった内容の特別授業をしてきました。
生徒のみなさんは積極的に参加してくれて、話をしていてとても楽しかったです。
今後も、各地の小学校でこのような授業を行っていきたいものです。
さて、先週ごろからは天気が変わる間隔が短く、今日もそうだったのですが、晴れの日はあまり続いていません。
雨が降る日もあってすっきりしない天気の日が多いのですが、天気図上では低気圧や前線といった記号はあまり描かれていません。
実は、低気圧や前線を解析する際は、特に明確な基準はありません。
国や地域によって、天気図の描き方は異なっているため、周辺国の天気図も調べてみました。
同じ時間で比べたいので、2月13日午前9時の時点の天気図を集めています。
まずは、韓国気象庁の天気図と比べてみます。
日本の気象庁の天気図では、沖縄付近に等圧線がへこんだ気圧の谷の部分を解析しているものの、韓国では同じ位置に気圧の谷ではなく低気圧を解析しています。
つづいて、台湾中央気象局の天気図とも比較してみました。
台湾は日本と時差が1時間あるため、現地時間では午前8時の天気図です。
韓国で低気圧が解析されたところに、さらに前線が加えられています。
また、日本が低気圧を解析していた関東の南東の海上には何も解析されていません。
このように、国や地域の考え方などによって、天気図の描き方も変わります。
私がよく確認しているのが台湾の天気図です。
特に台風の接近や梅雨入りの際は、日本よりも先に台湾が影響を受けるため、日本への影響をイメージするために参考になります。
日本の天気図を見ていると、雲が広がるもののあまり雨が降らないときは、前線や低気圧が解析されることは少ないように感じます。
ぐずついた天気の時は、天気予報だけでなく天気図にも注目すると面白いかもしれませんね。