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酒井晋一郎

天気のサカイ目

これは何の記号? 2019年08月30日

前線が停滞していて、雨の降りやすい天気がしばらく続いています。
秋雨前線は毎年確実に発生するわけではないのですが、今年は梅雨が戻ってきたかのように、しっかりと秋雨前線がかかり続けています。
特に九州北部では先日大雨特別警報が発表され、記録的な大雨となりました。

さて、雨が続いているときに扱おうと考えていた話題を、今日の「天気のサカイ目」のコーナーで紹介してきました。
今回からUMKのホームページでも「天気のサカイ目」がアップされるようになったので、見逃した方はこちらから閲覧してくださいね。

気象台では、気象観測をする際に天気記号を使って記録しています。
よく使われる記号がこちらなのですが、なんとなく見たことがあるのではないでしょうか。

190830天気記号.jpg

○が雲の量が1割以下である「快晴」で、○に縦の1本線が入ると雲の量が2割から8割となる「晴れ」を意味しています。
◎は「すごくいい天気!」の意味で二重丸なのではなく、「くもり」を示す記号です。
そして●が「雨」となります。

ここまでは知っていたかもしれませんが、ここからはマニアックな記号を紹介します。
すべての記号が分かる方は、今すぐにでも気象予報士になれるレベルです。

190830雨に関する天気記号(めくる前).jpg

いずれも雨に関する記号なので●が記号の中に入っていますが、この1、2週間のように湿った空気や前線の影響が強くなっているときに降りやすい雨はどの雨でしょうか?

分かりやすい記号が左下の記号で、下半分が雪の結晶の意味なので、「みぞれ」の記号です。
みぞれが降っているときに降りやすいのが、△の中に●が入った「凍雨」です。
水滴が凍って固まっているイメージでしょうか。
そして左上のオタマジャクシのような記号は、雨の粒が小さい「霧雨」を意味しています。
残ったのは●と下向きの▽を組み合わせた記号で、「驟雨(しゅうう)」という雨です。
聞き慣れない言葉ですが、夕立や急にざっと降るような強い雨を意味しています。

190830雨に関する天気記号(めくる前)2.jpg

「驟雨」のときは雷を伴うこともあるため、活発な秋雨前線による雷雨にも注意が必要です。

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