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酒井晋一郎

天気のサカイ目

桜流しの雨 2019年04月10日

先週の金曜日に宮崎市のソメイヨシノもようやく満開となりましたが、昨日から今朝にかけての雨と日中の強風の影響で大半が散ってしまったようです。

開花から満開まで時間がかかった分、いつもより長めにお花見を楽しめたのではないでしょうか。

 
さて、お花見の時季に雨風ともに強い天気になるとよく気象予報士界隈で話題になるのが、桜の花を散らせてしまう荒れた天気を「花散らしの雨」と表現するのはいかがなものか、ということです。

 
元々「花散らし」とは、「お花見をして、翌日に若い男女が集まって飲食をする」という古来の習慣なので、現在では「お花見パーティー」といったことを示すのかもしれません。

 
「花散らしの雨」でも十分に通じると思うので、元々の意味を意識しすぎる必要はないと思いますが、個人的には「桜流し」という言葉の方が好きですね。

 
単に桜の花が雨で散るだけでなく、散った花びらがさらに流れていく様子が目に浮かぶので、今年も満開に咲いてくれた桜を「また来年」と見送っているような気分になります。

 





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