今週は沖縄地方での梅雨入りが発表され、九州でもすっきりしない天気の日が多くなっています。

今回は、それぞれの前線の動きに注目して見ました。

まずは、以下の２つの前線が「寒冷前線」と「温暖前線」です。

これらの前線が進む方向は、「上」か「下」か、それぞれどちらでしょうか。

この図では、寒冷前線は下の方、温暖前線は上の方へと進みます。

三角や半円のでっぱりの方向へ前線は進んでいる、と覚えるといいですね。

なお、前線付近では何が起こっているかと言うと、

「寒冷前線」では、冷たい空気が暖かい空気の下に潜り込んでいて、

「温暖前線」は、冷たい空気の上に暖かい空気が乗り上げています。

勢いのある空気の塊が前線を推し進めているようなイメージです。

では、梅雨の時季によく天気図に現れる「停滞前線」は、どちらの方向に移動するでしょうか？

この前線付近では、暖かい空気と冷たい空気が同じくらいの力で押し合っているので、名称のとおり前線が停滞して、ほとんど動かなくなります。

前線が同じ場所で停滞してしまうと、大雨につながるおそれがあるので、梅雨入りを控えているこの時季からは、前線の動きにも注目してくださいね。