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酒井晋一郎

天気のサカイ目

線状降水帯に関する情報が運用へ 2021年05月28日

この週末から来週の前半までは梅雨の中休みとなりますが、早くも来週から6月に入るので、梅雨も本番の時季となりますね。

さて、大雨の時期に合わせて、来月から新しい大雨に関する情報が提供されます。

 

6月17日から「顕著な大雨に関する情報」として、「線状降水帯」による非常に激しい雨により、災害発生の危険度が急激に高まっていることを知らせる情報が発表されるようになります。

気象庁ウェブサイト
https://www.jma.go.jp/jma/press/2105/24a/03_sankou.pdf
※参考資料の2ページ目以降

 

発表基準の定義は細かいので、主な内容をまとめると、

・3時間降水量が100ミリ以上の面積が500平方キロ以上(日南市とほぼ同じ面積)で、領域内の最大値が150ミリ以上

・降水帯の形状が線状

・土砂災害警戒情報などの基準を実況で超過

となっていて、すべての条件を満たすときに発表されます。

 

1項目だけでも危険性が高い大雨なので、実際に発表される地域では、屋外での行動は非常に困難になっていることが予想されます。

 

ただ、線状降水帯が発生していない場所でも、この情報は重要です。

線状降水帯は全く動かないわけではなく、若干の動きがあり、気流のバランスが変われば移動してくるおそれがあるので、周辺の地域であっても警戒が必要です。

 

さらに、線状降水帯が河川の上流で発生している場合は、雨が降っていない川の中流や下流でも水かさが急に増えるおそれがあります。

 

大雨による災害が増えていますが、気象の予測技術もより精度が高くなっています。

自分たちの身を守るためにも、こうした新しい情報を活用していきましょう。

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