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猛烈な台風 2018年09月14日
九州から1500キロ以上南の海上では、大型で猛烈な台風22号が勢力を維持しながらフィリピンへと向かっています。
中心気圧は905hPaまで下がっていて、2013年にフィリピンで大きな被害をもたらした台風30号(ハイエン)以来の強さとなっています。
地上の気圧は高度によって異なりますが、海面での大気圧が1気圧とされていて、1気圧=1013.25hPaです。
なお、海抜が低い宮崎市の気圧は、1気圧に近い1015hPa程度となっています。
宮崎市と台風22号の中心を比較すると、気圧差が100hPaを超えていますが、100hPaの気圧差とはどのような状態になるのか、簡単にまとめてみました。
先日台風21号が四国や近畿地方に上陸した際、大阪湾で高潮の被害が発生したように、気圧が低いところでは海面を上空に引き上げる効果があります。
「吸い上げ効果」と呼ばれていて、1hPaにつき1センチ上昇するため、100hPaの気圧差では1メートルも海面が上昇することになります。
また、標高が高いところほど空気が薄く、気圧も低くなりますが、地上より100hPa以上気圧が低い900hPaは、標高1000メートル付近に相当します。
鰐塚山や桜島の山頂、えびの高原付近が大体同じくらいの標高となっています。
さらにこれだけの気圧差があると風速もかなり強くなっていて、10分間の平均風速は55メートル、瞬間的には80メートルになると予想されていて、竜巻のような猛烈な風です。
上陸が予想されているフィリピンが心配になりますが、日向灘にも台風からのうねりや高波が届いているため、3連休に海岸へ出かける方はご注意ください。