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2026年09月28日

「生活道路は時速30km」計測してみると守っていたのは30台中わずか4台だった 知らずに走ると一発免停の恐れも 改正1カ月の現状は(2026年09月26日放送)

道路交通法の改正により、9月1日から中央線や中央分離帯、速度標識のない生活道路の法定速度が、従来の時速60kmから時速30kmへと引き下げられた。
歩行者の命を守るためのルール変更だが、ドライバーへの浸透や実態はどうなっているのか。
街の声、実際の計測データから見えてきた課題とは。

減らない事故

道路交通法の改正に伴い、中央線や中央分離帯、速度標識のない生活道路の法定速度が従来の時速60kmから時速30kmへ引き下げられた。
住宅街や通学路だけでなく、歩道の有無にかかわらず中央線のない道路全般が対象となる。
実際に生活道路を走るドライブレコーダーの映像を見てみると...

01 左側から子ども

左側から子どもが走って飛び出してきた。

02 自転車と・・

別の道では危うく自転車と接触しそうになり、間一髪で事故を免れた。
こうした事故を減らすため、今回、生活道路の法定速度が時速60kmから30kmへと見直された。

03 宮崎県警交通規制課 三樹真一さん

  • 宮崎県警交通規制課 三樹真一さん:
    これまで「ゾーン30」という区域で、通学路とか学校の周辺などを30km規制にする取り組みを実施してきましたが、学校周辺だけでなく狭い道路での交通事故がなかなか減少しないということで、法定速度自体を引き下げようという話が出てまいりました。

道路別の法定速度

実際にどのような道路が対象となるのか案内してもらった。

04 法定速度60kmの道路

  • 宮崎県警交通規制課 三樹真一さん:
    こちらの道路は速度標識や標示がありません。そして中央線が設置されている道路ですので、法定速度としては60kmの道路になります。

続いて・・・

05 法定速度30kmの道路

  • 宮崎県警交通規制課 三樹真一さん:
    こちらの道路は、速度標識や標示がなく中央線もありませんので、法定速度30kmです。

歩道があってもなくても、法定速度は時速30kmだ。

06 法定速度40kmの道路

  • 宮崎県警交通規制課 三樹真一さん:
    こちらは中央線のない道路ですが、40kmの標識がついていますので、40km以下で走る道路になります速度標識で最高速度が指定されているところについては、これまで通り標識の指定速度に従っていただきます。

制限速度を判断するポイントは2つ。

  • 速度標識や標示があるか。
  • そして、中央線や中央分離帯があるかどうか。

いずれもない場合、法定速度は時速30kmだ。

時速30km指定の理由

そもそも、なぜ時速30kmに引き下げられたのだろうか。
三樹さんによると、自動車が歩行者をはねた場合、車の走行速度が時速30kmを超えると歩行者の致死率が急激に高まるという。

07 自動車の速度と歩行者の致死率の関係

自動車の速度と歩行者の致死率の関係を示すデータでは、時速30㎞から40kmでは3%、時速40kmから50kmでは8.4%、時速50kmから60kmでは17%と、時速30kmを超えると致死率が跳ね上がることが分かっている。

誤解されやすい対象道路

命を守るための新たなルール。その内容はどこまで理解されているのか、街で話を聞くと...

  • 「中央線がないところは生活道路だということで、そこは30kmなんだなという理解はしている(50代)」
  • 「メーターもちゃんと確認するようにしてる。少しでも事故が少なくなるのなら、絶対やった方がいいかなと思う(30代)」

このように速度計を意識して安全運転を心がける声がある一方で、次のような戸惑いの声も聞かれた。

  • 「生活道路は周りに家が多く建っているところ?人が散歩とかで歩くようなところですか?(40代)」
  • 「どこを30kmで走ったらいいのか、いまいち理解してない(大学生)」
  • 「家が多いところとかは、30kmなのかな?(大学生)」

実際に対象となるのは住宅街にとどまらない。
速度標識や中央線のない農道や林道もすべて引き下げの対象となる。

08 速度標識や中央線のない農道や林道もすべて引き下げの対象

  • 宮崎県警交通規制課 三樹真一さん:
    田んぼの中にある道路についても中央線がありませんので、引き下げ対象になっています。知っておいて、安全な速度で運転してもらいたいと思います。

現場計測で見えた課題

実際にルールは守られているのだろうか?
時速30km規制となった宮崎市内の道路で走行速度を計測すると、想定以上の実態が浮かび上がった。

09 スピードガンで計測

スピードガンで計測すると、時速44kmと表示された。
法定速度から14kmオーバーしている。
その後も立て続けに勢いよく走り去っていく。なかには時速51kmと表示され、法定速度を20kmも上回る車両も確認された。

計測した30台のうち、法定速度の時速30kmを守っていた車はわずか4台にとどまった。

一発で免許停止の恐れも

「知らなかった」では済まされない。
スピード違反は超過した速度ごとに違反点数が決まる。

10 一発で免許停止処分

これまで生活道路で認められていた時速60kmで走行した場合、30kmオーバーとなり違反点数は6点、一発で免許停止処分となる。

制限速度を意識しているというタクシードライバーの男性は、周囲の車からプレッシャーを感じる場面もあると明かす。

11 タクシードライバー

  • タクシードライバー:
    なかには「もうちょっと行け行け」みたいな態度でくる一般車もいる。それに操られてたらね、もしお子さんが出てきたりしたら、私の経験からやっぱり40kmを超えたら止まりきれません、車は。それが怖いから、守ってます。

ルール変更から間もなく1カ月。ドライバー一人一人がルールを再確認する必要がある。

  • 宮崎県警交通規制課 三樹真一さん:
    生活道路などの狭い道路では「人が優先」という意識を持っていただいて、いつも通る道こそ速度を控えて安全な運転をお願いしたいと思います。

ここで改めて、ドライバーが正しく判断するためのポイントを整理しておこう。

  • 速度標識がなく中央線もない農道などの場合:法定速度は時速30km
  • 中央線があり速度標識がない道路の場合:法定速度は時速60km
  • 標識で「40」などの指定がある道路の場合:中央線の有無に関わらず指定速度の時速40km

自分が普段通っている道路の制限速度が何kmなのか、この機会に見直してみることが大切だ。
一人一人がしっかりと意識していくことが、悲惨な交通事故の防止につながっていく。

(テレビ宮崎)

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