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2021年03月15日

東日本大震災から10年 被災地の歩みと宮崎の備え(2021年03月13日放送)

東日本大震災から10年が経ちました。
震災で大きく人生が変わった方々のふるさとへの思い、未来への思いを取材しました。

01 オープニング

原発事故直後福島県郡山市から宮崎に移住を決めた、藤田 英範さん(42)
当時、郡山市は震度6弱で建物が倒壊するなどの被害があり、目に見えない放射能への不安がいつもの日常を奪いました。

02 藤田 英範さん

  • 【話:藤田 英範さん】
    放射能への不安が汚染された土地、いまだに住めない場所、この秘本の中にあるというのが現実。
    今までであれば本当に心安らぐ美味しい食事のはずが、これって放射能に汚染されているのではないかとか、今までにはなかった考えがすごく出てきてしまって、僕はここでは生活できないなと考えて故郷をはなれました。見知らぬ土地で生活して10年もあっという間に経って、人との縁でいまの生活があると思うので一期一会を大切にしたいと思います。この先どういう未来が待っているかわからないけど、予期せぬ出来事も起きてくると思うので知らない世界のことでも積極的にチャレンジしていこうと言っています。

震災後、ボランティアに行った際被災地で働きたいと思い、陸前高田市に移住し、市の都市計画課に勤めている陸前高田市 都市計画課 永山 悟さん(宮崎市出身)

03 永山 悟さん

  • 【話:永山 悟さん】
    この10年であれだけの被災をして家族を亡くされた皆さんがいながらも、暮らしの場、住まい、仕事の場がみんなで力をあわせて戻ったのは本当に素晴らしいし、頑張ったと思います。
    子供も家もできて、今住んでいる場所として愛着がでてきています。
    このまちを楽しみたいし、貢献していきたいです。子供たちが自由に元気に育つ場所にしていきたいなと思っています。

今のまちづくりは未来の子供たちのふるさとづくり。永山さんの目には子供たちが笑顔で過ごす未来が写っています。

県内ではいつ発生してもおかしくないとされる内海トラフ巨大地震への備えが必要です。
海の近くにある施設では津波への危機意識から自分たちで命を守る取り組みをすすめています。
海から200mの距離にある宮崎みなと保育園は最大5mの津波が襲来されるとされています。
UMKの調査では県内の津波浸水想定区域内に、保育園や認定こども園など103の施設があることがわかりました。
宮崎港周辺では最大で5m近い津波の到達が想定されるピンク色のエリアに多くの施設が存在します。
そのうちの一つ、宮崎みなと保育園では東日本大震災の前に移転が決まっていたため、園舎を津波に強い設計に変更。高さ10mの避難塔を整備しました。

04 矢田部 みさき園長

  • 【話:矢田部 みさき 園長】
    ここでの人の暮らしはあって保育園も必要とされてここに建っているのかなと感じています。
    できる限りの対策を講じてやっていくしかないと思っています。

宮崎みなと保育園の園児118人の約半数が0 ~ 2歳の乳幼児。
園以外での避難は現実的ではないため2日分の食料や毛布を備蓄もしています。
また今後、周辺企業と連携した避難訓練を検討も行っていきたいと考えています。

  • 【話:矢田部 みさき 園長】
    周辺企業から「うちは建物が低いのでもしもの時はお願いします」と言われていて、「うちも小さい子供は1人では階段を上がれないので一緒に抱えて上がってもらえると助かります」という話はしました。

一方、高台へのスムーズな避難に力を入れている幼稚園もあります。
10mを超える津波が想定されている青島地区。宮崎市青島 あおしま幼稚園は1歳から6歳までの33人の園児は常備されたライフジャケットを身につけて園の裏手にある高台の墓地まで避難します。
急な坂道が続く避難ルートですが子供たちは黙々と上りきります。また、狭い住宅地を抜ける別の避難ルートが建物の倒壊で通れなくなった場合に備え別のルートも確保しました。

05 安藤 恵信 園長

  • 【話:安藤 恵信 園長】
    東日本大震災で想定外は通じないと考えましたし、全てあらゆることを考えてやるべきことはやらなくてはという思いを職員間でも共有しているところです。

津波から命を守る方法はただ一つ、逃げること。日頃から震災をイメージし、どこにどのようにして逃げるか考え、行動することが未来を守ることにつながります。

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