人口1800人のうち65歳以上の高齢者が3割以上を占める日向市細島で、一人暮らしの高齢者を元気づける活動をしている細島保育所「お散歩見守り隊」。
子どもたちのお散歩中に高齢者の自宅を訪問し、触れ合うことで笑顔を届けています。

• 【話：細島保育所 粟田義隆園長】
  日頃からいろいろな行事に地域からのお力添えをいただいているので、 保育所として何か地域にできないかという思いで始めたのが、お散歩見守り隊です。地域の方々の家をお散歩の途中に訪問して、子どもたちの笑顔を届ける。少しでも高齢者の方々に元気をつければいいかなと思っています。

お散歩見守り隊の活動は月に2～3回。登録している17世帯を訪問します。

夫が他界した15年前から一人で生活する髙木セツ子さん （89歳）
一人暮らしは気楽だけど夜になると寂しい時もあると話します。

こどもたちから大人気「セツ子ばあば」にいろんな質問がとびかいます。
セツ子さんは、月2～3回のお散歩見守り隊の訪問で子供達に会えるのが生き甲斐だと話します。

3年前に母親が他界して一人暮らしとなった黒木英子さん（70歳）

• 【話：黒木英子さん（70歳）】
  「おばあちゃん」とかじゃなくて 名前を呼んでくれたりする子どもたちもいて、 触れ合えるっていうのがやっぱりいいですね。 頼れるのは子どもたちしかいないですから。 散歩の途中に高齢者を見て 救急車呼んだりとかそんな事例もありますから、子どもたちもいいパイプ役になってくれてるんじゃないかなと思います。

こどもたちから歌とお手紙のプレゼント
「子供が全然周りにいないので子供達の声を聞くと元気が出る」と話す兒玉さんご夫婦。

苺の苗を子供達と植えるサプライズを用意していた　関本弘朗さん（77歳）

用意していた苺の苗をこどもたちと一緒に植えます。
「ひとり暮らしは寂しいけど子供たちが来ると元気が出る」と話す関本さん。

今年1月に子供たちにプレゼントしたチューリップもすくすくと成長しているそうです。

地域の人に愛され見守られてきた子供たちが笑顔を届ける恩返し、お散歩見守り隊は今日も元気に細島を歩きます。