開校から147年の美郷町立田代小学校。
児童数は過疎化や少子化で年々減少し、現在は68人の子供達が通っています。

この春、長い歴史に幕を下ろすことになりました。
今年度いっぱいで田代小学校と西郷中学校が閉校し、県内初の義務教育学校　美郷町立 西郷義務教育学校が新設されます。

• 【話：美郷町教育委員会 大坪 隆昭教育長】
  義務教育学校は、小学校の６年間と中学校の3年間、合わせた9年間を一緒にした学校です。同じ敷地に幼稚園もあり、年中さんから中学校3年生の年齢に至るまで11年間合わせた教育を意識的に進めていきたいと思っています。

義務教育学校の利点

• 小学校と中学校の先生が互いに乗入れができる
• 長期的な教育計画が練りやすい
• 中学校へ上がる時の教育の変化が少ない

【話：卒業生 林田 志朗さん】
時代の流れになって閉校は仕方がないと思っています。ここから子供達の声が聞こえなくなると寂しい感じがします。子供の頃、何人かで手を繋いでイチョウの木を囲んで大きいと思っていたけど、大人になってこのくらいしかないのかと思いました。このイチョウの木のそばに閉校記念碑を建てさせてもらって、これでみんなが見にきてくれたらいいなと思っています。

【話：大坪 隆昭教育長】
15歳を過ぎると高校進学は町外の学校に通う事になります。
そこまでに自分で考え判断し行動できる子供たちをどうしても育てていきたいと思っています。

西郷義務教育学校の校章には、田代小学校の校庭ににあったイチョウが描かれています。
これからまた新たな歴史ができるこの学校に期待していきたいと思います。