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2019年08月05日
夏のレジャー本格化 水難事故防止の心得(2019年8月3日放送)
猛烈な暑さが続く夏休み、海や川でのレジャーを計画している人は多いのではないでしょうか?
そこで気をつけたいのが水難事故です。
今年県内で発生した水難事故の件数は20件に上り、そのうち9人が亡くなっています。
この数字は去年発生した水難事故の件数をすでに上回っています。
そして水難事故が発生しやすい場所は川。
そこで今回は、水辺の安全講習会でインストラクターを務めるなど幅広く活動している水難救護のスペシャリスト池辺さんに安全に楽しむポイントについて教えてもらいました。
<服装>
足元・・・ビーチサンダルは流されてしまうことがあるのでかかとのついたウォーターシューズなどを履きましょう。
履物が流され溺れる事故が毎年起きています。
服・・・綿タイプの服は水を含んで重くなり、さらに体温が奪われるので化学繊維のものやラッシュガードがオススメです。
ライフジャケット・・・装着する際は水の中で抜けないようにしっかり紐をしめることが重要です。
突然心停止が起きてもライフジャケットを着ていれば浮くことができます。
<川の危険な場所>
落ちている木の枝などを川に放り投げ、入る前に川の流れと深さを確認しましょう。
放り投げた木の枝の流れ方で川の流れの速さや深い場所などをチェックすることができます。
何も知らずに川に入り川の深さが急激に深くなると、パニックを起こして危険です。
川に入る前に深い場所を事前に知っておくことがとても大切です。
<溺れた人を見つけたら>
もし溺れた人を見つけたら必ず用意しておきたいのが、ロープとペットボトルです。
ロープを外れないようペットボトルにきつく結び、水をいれておくだけで簡単な救助グッズになります。
ペットボトルに水を入れる理由は、水をいれた方が遠くに飛ばすことができるからです。
自ら飛び込んでの救助は絶対にNGです。一緒に溺れて死亡してしまう事故が毎年発生しています。
<準備>
前もって準備や心構えをしておくことが大切です。
子供が溺れた時にどう動くか理解しておくことが大事です。
そして「慌てない」ということを常に考えておくことも大切です。
<気象情報>
2008年に起こった神戸市都賀川の水難事故は、急な天気の変化でわずか10分間で1.3メートルも増水し多くの人が亡くなりました。
気象情報はこまめに確認し、余裕を持って行動することが大切です。
この季節楽しい川や海で楽しい思い出をつくるためにも、危険な部分をしっかり理解して夏休みを満喫してください。