番組審議会

第364回　平成14年4月23日

平成14年度の初回となる4月度の番組審議会は1名の新任委員が加わって開催された。
今回は、政府与党が今国会に提出予定の「個人情報保護法案」、「人権擁護法案」及び自民党内で検討中の「青少年有害社会環境対策基本法案」の所謂「メディア規制3法案」について、意見を交換して頂いた。

こういった法案が提出されるのは、放送局側の報道姿勢や番組制作のあり方に問題があるからではないか。
マスコミは「知る権利」だけを主張するばかりでなく、自主規制をもっと具体的にする努力が必要である。
BROは大変優れた取り組みだと思うが、国民には十分理解されていない面もあると思うので、問題点の指摘も含めて、もっと国民にPRすべきである。
「知る権利」や「表現の自由」に対する規制は法によるものでなく、まず世論であり、放送局はそれをベースにして、自律的に規制すべきである。
マスコミは自分たちで健全なフィルターを作るべきだと思う。絶えず学習して何が正しいか、自己チェックできる体制が必要だが、それに役所が介入するのはおかしい。
「公権力、行政が一番偉いんだ」という思想が仄見えるのは問題で、一方でマスコミの方でも行き過ぎの部分がある。その辺さえ、番組審議会、放送局、マスコミサイドで自覚していれば、このような法律は必要ない。