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「夏台風」と「秋台風」の」違いと、「秋台風」が勢力が強くなりやすい理由

台風の進路や移動スピードには、季節ごとの特徴があります。今回は「夏台風」と「秋台風」の違いについて解説します。まず「夏台風」は、太平洋高気圧の勢力が強いため、上空の風に乗ることができないのが特徴です。そのため、ゆっくりと迷走するように進む傾向があります。

一方秋になると、太平洋高気圧の勢力が弱まり、さらに偏西風が南下してきます。この偏西風の風に乗ることで、「秋台風」は発生して北上したとき、一気にスピードアップするのが大きな違いです。また、高気圧の縁に沿って西に進んだ後、いつ北上するかによって、九州に直撃するのか本州に上陸するのかという分かれ目になります。このように、季節ごとの気圧配置が台風の動きを大きく左右しています。

そして「秋台風」には、もうひとつ気になるデータがあります。月別に上陸した台風の勢力を比べると、時期によって違いがあります。6月から8月の夏よりも、秋の方が勢力の強い台風が上陸する傾向があります。特に9月には、非常に強い勢力の台風の割合が多くなっています。

この現象のキーワードとなるのが「熱のタイムラグ(時差)」です。6月の夏至で日照のピークを迎えて地面が温まり始め、その熱が地面から空気へと伝わることで、8月に気温のピークが遅れてやってきます。さらに、水は温まりにくく冷めにくいという特徴があるため、海面水温のピークは気温よりもさらに遅くなります。

そのため9月になっても海水温は高く保たれます。この温かい海面から立ち上る湯気が、台風にエネルギーを送り続け、勢力を発達させる原因となります。現在の海面水温も台風発生・発達の目安となる27度以上が広がっており、秋は勢力を維持したまま上陸するおそれがあります。「秋台風」の特徴を知り、しっかり備えてください。

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