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土のうより簡単!空気で膨らむ軽量止水板「エアブロック」で豪雨災害から住宅を守る
2026年10月22日

全国で相次ぐ豪雨災害。住宅の浸水被害は、水が引いた後もカビやシロアリなどの深刻な被害をもたらし、修繕には多額の費用と時間がかかる。そんな中、宮崎市の企業がエアー式遊具のノウハウをいかし、誰でも簡単に設置できる「空気で膨らむ軽量止水板」を開発し、全国から注目されている。
【動画】豪雨災害への備えに!宮崎市の企業が開発した空気で簡単に設置できる新型止水板
住宅浸水に潜む深刻な被害
全国各地で豪雨災害が相次いで発生している。8月に千葉県で発生した豪雨では、床上・床下浸水合わせて約3800棟もの住宅が被害を受けた。

住宅への浸水について、令和2年熊本豪雨などで災害復旧支援に携わってきた熊本県建築士会災害対策委員会の廣田清隆さんは「地震とは異なり、見えないところで被害が拡大する怖さがある」と警鐘を鳴らす。
熊本県建築士会災害対策委員会 廣田清隆委員長:
じわじわと来た浸水については、水が引いてしまうと、見た目は元に戻ったような状況になりますので、そのまま住み続けることも可能ではあるのですが、床下に水が溜まっていたり、壁の中に水が残っていたりすると、カビが発生したり、シロアリが来たり、腐朽菌が発生したりして、健康被害につながることもあります。

浸水した建物を乾燥させる作業だけでも、2カ月から3カ月程度の期間を要するという。
公的支援でも賄えぬ復旧費
さらに深刻な問題となるのが復旧費用の確保だ。
廣田さんは、公的な補助金制度や民間の保険を適用しても、修繕にかかる全額を賄うことは難しいと指摘する。
熊本県建築士会災害対策委員会 廣田清隆委員長:
床上から10cm以上浸水の場合は、半壊という罹災証明の判定になりますので、半壊以上であれば国からの応急修理制度の費用として、今、熊本地震で提示されている75万7000円は復旧費用として出ます。だけど全て賄えるということはあまりないと思います。やはり自己資金も多少投入しないと足りないケースがほとんどじゃないでしょうか。
空気で膨らむ軽量の止水板
頻発する豪雨災害への備えが求められるなか、エアー式遊具の販売やレンタルを手がける宮崎市の企業「ワン・ステップ」が新たな防災製品を開発した。

空気の力を活用した止水板「エアブロック」だ。エアー式遊具のノウハウを生かし開発された。従来の止水板や土のうとは異なり、空気を注入して使用する構造を採用した。平常時はコンパクトに折りたたんで保管でき、軽量で扱いやすい点が大きな特徴である。
一人で設置でき密着して遮水
実際に空気を入れた止水板は高い剛性を保ち、頑丈な壁面を形成する。

ワン・ステップ エア防災事業部 柳田匠さん:
一人でも設置が簡単にできるので、やはり従来の方法と比べると、画期的に簡単になりました。

組み立てた止水板がどのくらい水を防ぐ力があるのか、ホースで水をかけて実験を行った。

実験の結果、まったく水が漏れ出すことはなかった。製品の接地面にはラバーが取り付けられており、空気の圧力によって地面へ強力に圧着する仕組みとなっている。

浸水が懸念される開口部の形状に合わせてオーダーメイドで製造するため、設置場所に合わせた隙間のない止水が可能となる。
ワン・ステップによると、宮崎県内にとどまらず、豪雨被害に見舞われた千葉県など全国各地から問い合わせが寄せられているという。
ワン・ステップ エア防災事業部 柳田匠さん:
今までだったら重労働だったり手間だったりするところを、こういったエアーの力を使って簡単にできるものを今後も作っていきたいと思います。
いつ起こるか分からない豪雨災害。重労働だった従来の対策のハードルを下げてくれる画期的なアイテムを参考に、自宅や地域の備えも、この機会に改めて見直してほしい。










