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遺伝子を守る!在来ヤマメの復活に挑む若き組合長の夢と「移植放流」の手応え
2026年10月23日

秋の気配が深まり、渓流が禁漁期間を迎える中、宮崎県の上小丸川漁業協同組合では、県内最年少となる組合長を中心に在来ヤマメを守る取り組みが進められている。九州各地の釣り人と協力しながら、何万年も受け継がれてきた貴重な遺伝子の保護と、川を生かした地域活性化に挑んでいる。
【動画】在来ヤマメを守る 上小丸川漁協組合 若き組合長の挑戦【カメラマンリポート】
最年少組合長が抱くヤマメへの情熱
宮崎県内の渓流では、10月1日からヤマメが禁漁期間に入った。

小丸川上流を管理する上小丸川漁協では、美郷町南郷出身で県内最年少となる31歳の組合長、長友智紀さんが、在来ヤマメの保護に力を注いでいる。

上小丸川漁協組合長 長友智紀さん:
(Q.ヤマメとは?)自分の人生を豊かにしてくれたものです。

大学でヤマメの生態を研究した長友さんは、ヤマメの一番好きなところは「見た目」と話す。
長友智紀さん:
一匹一匹個体によって模様が違うし、川によっても傾向が違う。季節によっては産卵期になるとすごく赤い色を見せたり、サケ科の魚らしくいかつい顔になったり。時だったり場所だったりによって違う姿を見せるところが好き。
絶滅支流へ在来個体を運ぶ「移植放流」

上小丸川漁協では長友さんを中心に、3年前からヤマメの産卵場づくりなど増殖活動を行っている。

今回は「移植放流」が行われた。かつてヤマメが生息していたものの災害などで個体群が絶滅した支流へ、別の支流で釣り上げたヤマメを生かしたまま移し替えて放流する方法だ。
長友智紀さん:
移植放流を行う先の谷はもともとヤマメが居たけど災害などで絶滅した谷で、そこに持ってくるヤマメは何万年の昔から小丸川に住んでる「在来個体群」と呼ばれるヤマメ。ヤマメの遺伝子を守りつつ、絶滅した谷のヤマメを復活させる活動。

養殖のヤマメを放流しても繁殖しにくいため、在来の元気なヤマメを放流する必要があるという。

活動には九州各地から釣り人が集まり、2つの支流に分かれてヤマメを釣り上げていく。

釣ったヤマメはいけすに入れ、15年ほど前に土砂が流れ込みヤマメの姿が消えた支流へと運んでいく。今回は前年と同じ支流へ放流した。

長友智紀さん:
最初の1年目2年目は要領を得なかったところもあるが、去年からは形になってきた。去年放流したヤマメが産卵をして、その子供たちが増えているのが確認できている。
試行錯誤を重ねてきた取り組みは着実に成果を上げ、在来ヤマメの命をつないでいる。

上小丸川漁協 長友智紀組合長:
漁協活動をしたくて魚の勉強をするために大学に行ったので、ようやく夢の実現に一歩踏み出せたのと(組合長としての)責任感を感じている。この活動を通じて、小丸川のヤマメが増えること。もう1つは地域外の釣り人を巻き込んでいって地域おこしの観点からも川が盛り上がっていけばいいなと思う。
若きリーダーによる故郷への熱い思いが、豊かな自然と地域の未来を切り開きつつある。










