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被災地支援で見えたペットの苦境...「守れるのは飼い主だけ」私たちができる備え
2026年10月11日

熊本地震の発生を受け、被災地では人間のみならずペットを取り巻く環境も一変した。宮崎県高原町のNPO法人「咲桃虎(さくもんと)」は、地震発生の翌日から現地へ10回にわたりペット用支援物資を届けてきた。避難先で困窮する動物たちの姿を目の当たりにした代表の山下さんは、家族同然のペットの命を守るため、専用フードや避難用具など日頃からの備えが不可欠であると警鐘を鳴らしている。
被災現場で広がるペットの苦境
高原町を拠点に飼育放棄や虐待を受けた犬や猫を保護し、新たな飼い主へと命をつなぐ活動を続けるNPO法人「咲桃虎」。

咲桃虎では7月28日に発生した熊本地震の翌日から、被災したペットに向けた支援物資の搬送を重ねてきた。

支援活動の中で直面したのは、飼い主とともに被災した動物たちの過酷な現実だった。

咲桃虎 山下香織さん:
人間も困ってるし、一緒に避難している動物たちも共に困っているという人がいっぱいいて、倒壊した家の中に閉じ込められた子たちや奇跡的に崩れた家の中から出てこられた動物たちがいて、そういう現場を目の当たりにしたら、いつ自分たちも災害に遭うか分からないという危機感は感じた。
被災した柴犬「ちぃちゃん」
咲桃虎の施設では現在、50頭から60頭の犬や猫が新たな飼い主との出会いを待っている。その中に、今回の熊本地震がきっかけで保護された柴犬「ちぃちゃん(10歳)」の姿があった。

ちぃちゃんは、被災地への支援活動の際に、被害によって飼育の継続が困難となった飼い主から引き取った。
山下香織さん:
丸々とした豊満な体つきで、おっとりとした穏やかな性格。前の飼い主からとても大切にされていて、今も「どうしてますか?」「大丈夫ですか?」と連絡が届く。幸せにしてくれる新たな飼い主とのご縁を結ぶため、譲渡会への参加を続けている。
避難生活を見据えた日頃の備え
被災地での支援を経験した山下さんは、災害発生時におけるペット対策の重要性を強く呼びかけている。

避難生活において配布される水や食料の大半は人間用だ。人間用のミネラルウォーターは成分によって犬や猫の体に合わない場合があるため、日頃から動物専用の水やフード、入手までに時間を要する療養食を多めに備蓄しておくことが求められる。

また、ペットシーツの準備やキャリーケースの選定も重要となる。猫の移動には体格に合わせた製品が用いられる傾向にあるが、避難所では内部から出せない状況が続くことも想定されるため、少し大きめのケースを用意しておくとペットの負担が軽減できる。
いつ起こるかわからない災害から、家族同然のペットを守るための備え。災害時の混乱のなかでは、物言わぬペットたちも人間と同じように大きな不安やストレスを抱える。「守れるのは飼い主だけ」という意識を常に持ち、専用の備蓄品や避難環境の準備など、日常の中での万全な備えを進めておくことが大切だ。










