NOW ON AIR !

番組表

「人もペットもかける愛情は同じ」老舗葬儀社がペット訪問火葬を開始 大切な「見送り」を支える

2026年10月05日

家族同然に暮らしてきたペットの最期を見送る葬送のあり方に注目が集まっている。宮崎市で1969年に創業した内藤葬祭は、人の葬儀で培った経験をいかし、ペットの葬祭事業を本格化させた。専用車両による訪問火葬や体を美装するエンゼルケアなど、自宅でできる心を込めた別れを取材した。

【動画】「ちゃんとしたお別れができるように」人間の葬儀の経験を生かしたペットの葬儀 「訪問火葬」も

愛猫との別れがきっかけに

宮崎市佐土原町にある内藤葬祭。5月からペットの葬祭事業を始めた。きっかけは、動物葬祭ディレクターを務める内藤絢太さん自身が経験した愛猫との別れだった。

内藤葬祭 内藤絢太さん:
私の実家で飼っていた猫が今年の2月に亡くなって、その時はペット葬祭を始めてなかったので違うところに愛猫の葬祭をお願いしたんですけど、しっかりとお別れができなかったので、人間の葬儀をしている私たちがやることで、しっかりとしたお別れができるのではないかと。

最期を大切に、しっかりとお別れをする。その思いは、人間もペットも変わらない。

内藤葬祭 内藤絢太さん:
ペットも家族と捉えられている方がすごく多いので、私自身は、人間の葬儀もペットの葬儀もかける愛情は、変わらないかなと思っています。

自宅に訪れる訪問火葬

内藤葬祭は、全国でペット葬祭を展開する「ペットの旅立ち」のフランチャイズに加盟。

火葬からお骨上げ、ペットの体を美装する"エンゼルケア"や祭壇設営まで幅広く対応する。中でも大きな特徴は、専用車両による「訪問火葬」だ。

内藤葬祭 内藤絢太さん:
ご自宅にお伺いして、この車の中で火葬から収骨まで全てできます。ここにペットを置いてあげて、中に入れて閉めて火葬スイッチを押します。

高齢などの事情で専用施設へ向かうことが困難な飼い主でも、住み慣れた自宅で見送ることができる。

内藤葬祭 内藤絢太さん:
有休を取って火葬できる場所へ持っていくということではなくて、私たちがお伺いする側なので、少しの合間で「ペットの葬儀から火葬が出来るのが良かったです」という声もいただいています。

これまで担当した13件の葬儀のうち、約8割が訪問火葬だった。

感謝を伝え、心を整理

宮崎市に住む児玉頼夫さんと広子さん夫妻は、17年間にわたり共に暮らした愛犬を、2週間前に内藤葬祭で見送った。

児玉頼夫さん:
クーシーというと、にこってする感じ、常に笑ってる子だったと思います。

児玉広子さん:
3カ月ずっと歩けなかったので、たぶん天国で走っていると思います。この子に、犬のかわいさというものを教えてもらった。感謝の気持ちですね。

飼い主が、ペットに「ありがとう」を伝え、心を整理するための時間。

内藤さんはその時間も、大切な「見送り」と考えている。

内藤葬祭 内藤絢太さん:
この写真(児玉さんの愛犬クーシー)を見ると、あの時のことが頭の中によみがえりますし、かわいい姿を見ると自分も泣きそうになる。もっともっと、頑張ってやっていかないといけないんだと思いました。

喜びを分け合い、たくさんの愛情をくれた大切な家族へ。後悔のない「ありがとう」を届けるための温かな見送りの輪が、宮崎でも静かに広がっている。

Top