番組表
初の外国人バス運転士を宮崎交通が採用 2027年秋の路線デビューを目指し研修中!フィリピンから20代の若者3人が宮崎に
2026年10月08日

深刻なバス運転士不足と高齢化に直面する中、創立100周年を迎える宮崎交通は、フィリピンから特定技能の外国人運転士3人を初めて採用した。来日した20代の3人は、約1年間の研修や免許取得を経て、2027年9月以降の単独乗務を目指す。地域の移動手段を守るため、若き外国人が新たな一歩を踏み出した。
【動画】外国人バス運転士を宮崎交通が初採用 フィリピンから来日の3人がデビュー目指し研修中
初の外国人運転士が来日
2026年8月、宮崎空港に宮崎交通に採用された外国人バス運転士3人が到着した。3人はいずれもバスの運転経験がない20代の若者で、特定技能外国人としてフィリピンから来日した。

宮交グループにおける外国人運転士の採用は史上初の試みとなる。3人は今後、約1年間に及ぶ講習や運転訓練を経て、2027年9月以降の本格的な運転士デビューを目指す方針だ。

3人はさっそく宮崎空港を出発するバスに乗客として乗り、日本の交通ルールを学んだ。

宮崎交通安全推進課 安村英樹課長:
一番危ないのは左折、右折時の巻き込み。
マルトス ジョシュワさん:
あの青い標識は案内標識ですか?
宮崎交通 安村英樹課長:
そうそう、真っすぐ行ったら青島ですよ、日南ですよ。走りながら見落とさない。速度が何キロかとか横断歩道がもうすぐあるという表示も道路にある。
この日は、宮崎交通が独自に作ったチェック項目の「合流」「一時停止」「停留所への寄せ方」など約20点を確認した。3人はメモを片手に、注意点を真剣に聞いていた。

マルトス ジョシュワさん:
まだ不安はあるが、一歩ずつ技術を高める。

カスティリオ ラニさん:
走っている車が日本では左、フィリピンでは右、逆。ちょっと難しい。
宮崎交通安全推進課 安村英樹課長:
日本の交通ルール、標識、道路標示など、乗客として乗った目線と運転士として乗った目線は違うということを感じてほしい。

3人は今後、外国運転免許証を日本の運転免許へ切り替える"外免切替"を受験し、2027年夏ごろまでに大型二種免許の教習や社内バス運転講習を受け、2027年9月以降に運転士として乗務する計画だ。
深刻な人手不足と制度課題
宮交ホールディングスは、3人の住居を提供。コストをかけてでも、海外の若い運転士の力を積極的に借りようとする背景には、運転士の人手不足と高齢化がある。

宮崎交通のバス運転士は、2015年度の472人から2025年度には316人まで減少した。運転士の平均年齢は55.8歳となり、一部路線では減便を余儀なくされている。

宮崎交通安全推進課 安村英樹課長:
創立100周年を迎え、私たちの課題は地域の足、未来の足を守ること。彼ら、もちろん今の運転士たちにもつなげていってもらいたい。フィリピンにはない道路標識や日本語特有の話し方などを習得させ、乗客に不安を与えないよう運行できるように訓練していきたい。

元教師で家族を経済的に支援するために来日したラニさんは「若いフィリピン人の運転士が日本の企業や利用者を支える力になれる」と話す。
カスティリオ ラニさん:
フィリピンのバス運転士と宮崎交通のようなバス運転士では給料に大きな差があります。私たちのように若いフィリピン人バスドライバーは、日本の企業、皆さんを助けることができるということをお伝えしたいです。

3人は特定技能1号での就労のため、宮崎にいられる期間は、教習所への通学や手続きなどを行う期間を除いて最長で5年。地域の交通網を、海外の若い力に長期的に支えてもらう仕組みや環境も必要になっている。










