番組表
「酒酔い運転」に新基準 施行1カ月で早くも4人検挙 アルコールは寝ても抜けない
2026年09月08日

2026年7月の道路交通法改正により、これまでよりも明確な数値基準が設けられた「酒酔い運転」。施行からわずか1カ月の間に、宮崎県内では早くも4人が検挙され、そのうち3件は人や車にぶつかる事故だった。新基準の狙いと飲酒運転がもたらす危険性について、県内の実態を追う。
【動画】 酒酔い運転の検挙者増加 厳罰化から1カ月 飲酒運転の実態
曖昧だった「酒酔い運転」に数値基準
飲酒運転の罰則には「酒気帯び運転」と、より罰則の重い「酒酔い運転」の2種類がある。これまで酒気帯び運転には「体内アルコール濃度が呼気1リットルあたり0.15ミリグラム以上」という基準があった一方で、酒酔い運転には「正常な運転ができない恐れがある状態」という要件のみで、明確な基準値はなかった。

しかし、7月の法改正により、酒酔い運転にも「呼気1リットルあたり0.5ミリグラム以上」という明確な数値基準が設定された。
今回の法改正に対し、県民の意見は・・・
40代男性:
少しなら飲んで乗っても大丈夫だろうというのが結構増えてきているので、厳しくしてもいいんじゃないかと。
40代男性:
実際自分たちが飲んで数値がどれくらい出るかというのは皆さん知らないと思うので、正直改正について意識はしてないなと。皆さんそうだとは思います。
20代女性:
改正されても変わらない人は変わらないんじゃないかなと思います。
現場ではすでに大きな変化があらわれている。法改正からわずか1カ月で、県内では酒酔い運転により4人が検挙された。

県警本部交通部交通指導課 小森誠理事官:
昨年1年間(2025年)で6人が酒酔い運転で逮捕されているということを踏まえると、この約1カ月で4人という数字は大きいのではないかと思う。
今回検挙された4件のうち3件は、車と歩行者または車同士の事故を引き起こして逮捕されたケースだった。
2025年の飲酒運転による検挙者423人のうち酒酔い運転での検挙者はわずか6人。また飲酒運転が原因の人身事故は34件発生し、2人が死亡している。
今回の改正により基準値が設けられたことで、警察は今後、酒酔い運転の検挙数が増加すると見ている。
認知・判断の遅れが事故を誘発 「仮眠」でも抜けないアルコール
酒酔い運転の基準値となった体内アルコール濃度呼気1リットルあたり0.5ミリグラム以上とは、一般的にどの程度飲むと検知されるのだろうか。
県警本部交通部交通指導課 小森誠理事官:
体重60キロの方が大瓶ビール2本程度、日本酒であれば2合程度飲んで30分経過した場合、呼気中のアルコール濃度が1リットルにつき0.5ミリグラム以上に達する可能性がある。
アルコールが身体や運動能力に及ぼす影響は極めて大きい。

ビール大瓶5本程度を飲酒した感覚を疑似体験できる特殊ゴーグルを装着して、歩行テストを実施した。

直線上をまっすぐ歩いているつもりだが、斜めに進んでいる。

障害物を避けて歩く実験でも、障害物にぶつかってしまい、うまく歩くことができなかった。
宮崎県警の小森誠理事官は、飲酒時の危険性について「運転する際の認知、判断、操作に必ず遅れが生じる。信号や標識の見落とし、歩行者の発見が遅れることで事故につながる」と指摘する。
警察は「仮眠をとったり数時間経過したりしても、アルコールが完全に抜けているとは限らない」と注意を促し、飲酒運転の撲滅を強力に呼びかけている。
酒気帯び運転の罰則は「3年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金」、酒酔い運転は「5年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金」が科される。
自分のためにも他人のためにも「飲んだら乗るな」を徹底していきたい。










